こんにちは!
今回の記事では「シンガポール国立大学(NUS)の概要と留学方法」を紹介します。
「シンガポール国立大学の情報が気になる人」や「留学方法を詳しく知りたい方」などの役に立てば幸いです。
シンガポール国立大学は、東大を押さえてアジアNo1にランクインしています。「アジアからグローバル」を掲げ、アメリカのイェール大やデューク大などの一流大と提携プログラム提供しています!
それでは詳しく見ていきましょう。
目次:
シンガポール国立大学(NUS)概要まとめ
基本情報
まずは、シンガポール国立大学 (NUS)の基本的な情報を見てみましょう:
都市 | シンガポール |
生徒数 | 31,760人 |
男女比率 | 50:50 |
留学生比率 | 26% |
コース期間 | 3年 |
留学生合格率 | 7.0% |
出願資格(英語) | 不要 |
世界ランキング | 11位 |
国内ランキング | 1位 |
雇用主の評価(卒業後) | 99.2/100 |
シンガポール国立大学は「人文社会科学の知識と学問の発展を通じて社会に貢献する」というミッションを掲げ運営されています。
男女比率のバランスがとれた大学で、留学生比率も30%と高くアジアのトップ大学の中では非常に多様性あふれる環境です。
卒業後の就職先である、雇用主からの評価も北京大学についでアジアで2番目です。社会に出た際に通用する人材育成に力を入れていることが分かります。
留学生合格率は7%と低く感じるかもしれませんが、世界のトップ大学の中では高めです。また、出願に英語資格であるIELTSやTOEFLが不要なのも特徴的です!
学費と奨学金
シンガポール国立大学の2021年度の学費と奨学金を確認してみましょう :
学費(年) | SGD 29,850 – 39,050 |
卒業までの概算総費用 | SGD 149,550 – 177,150 |
奨学金(年) | SGD 17,550 – 27,050 |
- 参照元 : NUS Tuition Fee
年間の学費は、2021年4月現在のレートで年間230-300万円強です。
生活費込みの卒業までの費用は、およそ1,230-1,450万円です。注意点としては、音楽と医学部は、3倍ほど学費がかかることです。
奨学金に関してですが、シンガポール国立大学では「特出した生徒のみに与える」と記載があります。現実的には、世界数学オリンピック大会で優勝といった経験がない限り厳しいようです。
シンガポール国立大学のみならず、シンガポールでは基本的に「大学」から留学生には、奨学金は給付されないと考える方が良いようです!
世界ランキングの推移
シンガポール国立大学の世界ランキングの推移を確認してみましょう :
2016 | 12位 |
2017 | 12位 |
2018 | 15位 |
2020 | 11位 |
2021 | 11位 |
世界大学ランキングは、論文引用・研究・授業・将来の展望・卒業後の収入から算出されています。
直近の世界ランキングはいずれも11-15位、アジアでは1位を保持しています。ちなみに、アジア2位は南洋理工大学で、こちらもシンガポールの大学です。
学部紹介
続けて、シンガポール国立大学が設置している学部を確認してみましょう :
- 人文・社会科学
- コンピューティング
- デザイン・建築・環境
- サイエンス
- エンジニアリング
- 医学
- 歯科
- 看護
- 法学
- 音楽
- ビジネススクール
学部課程は、全部で11の学部で構成されています。各学部の中に様々な学科があります。
世界ランキングで評価の高い学科は「 石油学、工学部全般、薬学、社会政策、建築、メディア学、コンピューターサイエンス、統計、法学、ビジネス、医学」です。
特色ある学科は「 中国語、マレー研究、イベントマネジメント、持続可能環境、不動産学」です。
留学生の多くは「工学、コンピューティング、サイエンス学部」に進学することが多いです。これらの学部は、卒業後に現地で就職できる可能性が高いからです!
大学のロケーション
次に、シンガポール国立大学が位置するロケーションをみてみましょう:
キャンパスは、市内から電車で30分ほど離れた郊外に位置しています。
郊外といってもシンガポールは国の面積自体が東京都23区ほどで、国全土にアクセスが可能です。
東京からシンガポールは直行便でおよそ7時間で、時差も1時間しかありません。そのため、昼の便を活用すれば時差で苦しむことなく行き来が可能です。
実際に、週末に日本に帰国し家族と会うといったことをされている方もおられるようです!
シンガポール国立大学・大学院の留学方法
進学要件
シンガポール国立大学の進学要件は、以下になります:
資格 | 学部 | 修士 |
IELTS | N/A | N/A |
TOEFL | N/A | N/A |
成績 (合格者平均) | 5段階4.7以上 | 3.8以上 |
規程テスト | SAT Math 650 / SAT ERW 600 or ACT 29 + SAT Subject 3教科(数学2+2教科) 各650以上 | GRE (学科により必要) |
シンガポール国立大学は、ファウンデーションコースなどの大学準備コースはなく、日本の高校や大学を卒業後に直接進学する必要があります。
入学のためには「成績・規程テスト」の3点の準備が必要になります。
注意点としては、上記のスコアは出願できる最低スコアであり合格が保証されているものではありません。
「コンピューティング、エンジニアリング、サイエンス」の修士を進学希望している方は、GRE 320点(各160以上)が必要です。
その他の学部では、GREは必須ではありませんが、選考のアドバンテージになると記載があります。
進学準備の流れ
参考までに、進学までの流れを共有しておきます。
- SAT(ACT)/ GREのスコアメイク
- 志望動機書と課外活動報告(奨励)
- インタビュー (学科による)
SAT(ACT)のスコアメイクをまずします。その上で、志望動機書と課外活動報告を準備して出願します。最後に、指定日にインタビューを受講すると良いでしょう。
志望動機書と課外活動報告の提出は「任意」と書かれている一方で、「奨励」とも書かれています。合格率を考えると提出した方が無難だと考えられます。
※インタビューは「建築、歯学、医学、産業デザイン、法学、看護」を受験する人は必要ですが、その他の学部では必要ありません。
出願時期
シンガポール国立大学は、以下のように2期制です。
- 前期:8月前半-12月前半
- 後期:1月中旬 – 5月前半
シンガポール国立大学への出願は、1月中旬から4月後半にかけて可能です。
つまり、学部進学を目指している人は、高校3年の12月までにIELTS(TOEFL)とSAT(ACT)のスコアが揃っている必要があります。
高校2年までに大学受験範囲の基礎単語と文法を学習して、そこから1年かけて専門的な英語力を伸ばしていくと良いと思います。
日本で英語を学習してきた人にとっては、IELTSやTOEFLは数ヶ月で高得点が取れるようなテストではありません。できれば、高校に入学した時点で学習を開始することをオススメします!
まとめ
NUSは国際色あふれる一流大学
最後に今回の記事のポイントをまとめておきます:
- 世界大学ランキング11位
- 年間の学費は230-300万円強
- IELTS6.5 or TOEFL93点から留学可能
アジア大学トップに位置するNUSは、多様性溢れる環境で専門性の高い学術を学ぶことができます。
またキャンパス内にある学生寮の設備が豊富で、海外でもリラックスした環境で学ぶことが可能です。
興味がある場合は、キャンパスツアーをみてみましょう。
自分が実際にキャンパスにいることをイメージすると、より海外留学をする実感をえられるのではないでしょうか。
NUSのここがオススメ
個人的にはNUSには何度も訪問しており、学生たちの雰囲気がとても良い印象があります。
そのほかの点として、
- 学生がハードワーク
- アジア人が過ごしやすい異文化環境
- 世界の視点を持てる
という点も個人的にオススメのポイントです。
さまざまな学生たちと話しましたが、みなさん自分独自の価値観がしっかりしており目標を持って学習に取り組んでいる印象を受けました。
プロジェクトがあると夜通し作業したりすることもあるようで、そのような点もとてもハードワークな学生が多いという印象を受けたポイントです。
また、学校はインターナショナルな環境ですが、アジア人にとっては非常に住みやすい雰囲気を持っています。
NUSの学生たちの就職先はシンガポール企業だけでなく、世界中のさまざまな企業です。そのため、学校内でできた交友関係が世界中に拡がるという点もNUSがオススメだと思う魅力の一つだと思います
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
入学に必要なIELTSやTOEFL対策でお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。