こんにちは!SOLO IELTS TOEFLのルークです!
今回の記事では、TOEFLスピーキングの対策をスコア別に紹介します。
さっそく結論ですが、
- 0-15点:リーディングとリスニングの学習
- 16-23点 : 短文を連ねてポイントを全て上げる
- 24-30点 : 発音矯正 +複文で話す練習
TOEFLのスピーキングは、読み聴きができないと、回答ができない形式です。そのため、初心者の方は、話すための材料となる、リーディングとリスニング力をつけることにフォーカスをしましょう。
その上で、RLのポイントを、テンポよく時間いっぱい話す練習をすることで高得点(23点)を目指します。それ以上のスコアが必要な人は、発音矯正と複文で話す訓練を事で満点を狙うことが可能です。
動画で内容を確認したい人は、下記を参考にしてください。
それでは、詳しく確認しましょう:
目次:
TOEFLスピーキングの概要
まずは、概要からです。TOEFLスピーキングは以下の問題構成です:
試験時間 | 17分 |
タスク数 | 4 |
問題の割合 | ・Independent Speaking – 1問 ・Integrated Speaking – 3問 |
タスク内容 | ・タスク1 : 抽象的な質問に対する回答 ( Sのみ) ・タスク2:生徒同士の会話に関する質問 (R+L+S) ・タスク3:レクチャーの内容に関する質問 (R+L+S) ・タスク4:レクチャーの内容に関する質問(L+S) |
準備時間 | ・タスク1 : 15秒 ・タスク2 &3:30秒 ・タスク4:20秒 |
回答時間 | ・タスク1 : 45秒 ・タスク2-4 : 60秒 |
2019年より新形式となりました。設問は6つから4つになり、試験時間は約17分と短くなりました。
タスク1は、意見陳述です。問いを読んで、それに対して自分の意見を述べます。準備時間15秒に対して、回答時間は45秒しかありませんので、時間配分が高得点の鍵を握ります。
タスク2-4は、要約問題です。読み聴きした内容を、1分で要約します。与えられた情報を、分かりやすくまとめることがタスクです。なので、自分の意見などは必要ありません。いかに重要事項を全て述べるかがポイントです。
TOEFLスピーキングは、回答のおよそ7割がリスニングの内容です。リスニング力がない場合、そもそも回答することができないようになっています!
評価の観点
以下が、TOEFLスピーキングの4つの評価の観点です:
概要 | 設問に対して適切かつ十分な量の回答ができているか |
流暢さ | 明確な発音で流暢にスピーチできているか |
語彙の運用 | 語彙と文法を効果的かつ適切に使用できているか |
トピックの展開 | 主張とサポートセンテンスの繋がりが明確で適切に構成できているか |
採点の観点を理解することは重要です。「どうすればスコアが上がるのか」を理解できれば、対策が立てやすくなるためです。
TOEFLのスピーキングでは、「概要」と「トピックの展開」が評価の半分を占めています。これは、「問いに答え切る」ことがまずは最も大切だという意味です。
タスク1を除いては、リーディングとリスニングの要約が問いでしたね。つまり、TOEFLスピーキングにおいて、「問いに答え切る」とは、リーディングとリスニングのポイントが全て挙げられていることを指します。
23点までは、テンポよく問に答え切ることが、英文のクオリティよりも重要な要素です!
スコア理解
次に、TOEFLスピーキングのスコアを理解しましょう。各タスクが0-4点の5段階で採点されます。
以下が、スコアのおおまかな解釈です :
- 0点: 全く話していない
- 1点: ほとんど話していない
- 2点: 英語の間違いが散見され、構成がまずい。問に答えきれていない。
- 3点: 英語の間違いは散見され、構成よく問に答えている。テンポもそこそこ良い。
- 4点: 英語、構成、回答全てよい。
これは、あくまで私の解釈です。ETSの公式発表ではありません。過去に生徒を見てきて、それらを分析した結果です。
詳しく確認したい人は、下記ETSの公式サイトを参照してください。
スコアの目安
上記でご紹介したように、TOEFLスピーキングの採点はざっくりとしています。ざっくりしているからこそ、スコアにブレがでなくなっています。
以下が、大きなスコアの目安です。
- 平均が2点 : 15点
- 平均が3点 : 23点
- 平均が4点 : 30点
たった1点の差が、大きなスコアの差になることが確認できます。1点の幅があまりに大きいため、伸び悩む人が多いセクションです。
多くの方が、2点(15点)止まりとなってしまいます。2点と3点の大きな違いは「構成」と「テンポ」です。
構成とは、リーディングとリスニングのポイントを上手に展開できているかです。テンポとは、時間いっぱい流暢に話しているかを指します。
TOEFLスピーキング対策
次に、TOEFLスピーキングの対策に移ります。以下の6つを、順番に攻略していくことがオススメです:
- RLの力をつける
- 短文を連ねる
- テンプレートを覚える
- メモの取りかたを覚える
- フィラーを抑える
- 発音対策
それぞれ、詳しく説明していきますね。
対策1 : RLの力をつける
TOEFLスピーキングは、そもそも読み聴きがないと回答することができないですね。大前提として、英語の基礎力をつける必要があるということです。
問題文に出てくる知らない単語はすべて調べましょう。その上で、トピックの関連動画をYouTubeで確認します。動画を見ることで、同一トピックにおける前提知識をつけたり、リスニングの強化を図れます。
TOEFLの問題に回答する時だけでなく、常に、読み聴きをしたら要約をする癖をつけましょう。要約を癖づけることによって、高いリーディングとリスニング力を養うことが可能です。
要約練習について詳しく知りたい方は、以下の私のYouTube動画を参考にしてください:
対策2 : 短文を連ねる
TOEFLスピーキングで3点(23点)を目指すにあたっては、テンポよく問に答え切ることが大切だとお伝えしました。
従って、「言うべきことを絞って、短い文を連ねていく」練習をしていく必要があります。以下が、3点(23点)になるサンプルの回答です。
短い文を連ねているのが分かりますか? 音源を書き起こしてみましょう :
- 1. The lecture described the behaviour changing.
- 2. Behaviour chaining means breaking down a task into smaller steps.
- 3. The professor used one example to demonstrate it.
- 4. The example was about how he taught his children washing their hands.
1つ下のスコア、つまり、TOEFLスピーキングが2点(15点)の回答は以下のようになります。
だらだら話しているのが分かりますね。メモしたキーワードを短文にしてリズミカルに話す事が大切になります!
対策3:テンプレートを覚える
テンプレート覚えるということは、アウトプットの型を覚えることです。対策2で紹介した「短文を連ねる」のにテンプレートが有効です。
以下は、タスク2のテンプレートです。
- The man/girl agrees with the announcement/letter/article, which is about…
- There are two reasons why the man/girl supports the announcement/letter/article.
- One reason is that…
- Another reason is that…
- Therefore, these reasons are why the man/girl believes that … is a good idea.
タスク2はキャンパス内に関するトピックで、リスニング内容に関して答えることが8-9割を占めます。問いがパターン化されているので、特にテンプレートが有効なタスクです。
準備時間の30秒は、全体の校正ではなく、初めの1-2文に何をいうかにフォーカスすると良いです。出だしが好調ですと、リズムにのって回答しきることができます。
英語力が上がってくると勝手にテンプレを卒業できるようになります。テンプレの型を超えて言いたい事が出てくるからです!
TOEFLスピーキングの詳しいテンプレートや、模範回答は以下にまとめています。必要な人は参照にしてください。
対策4:メモの取りかたを覚える
Integratedスピーキングは、キーワードのメモを取ることが重要になります。特に、会話やレクチャーの要点は必ずメモを取っておきましょう。
メモを取るときは、以下のポイントを意識します:
- ポイント1:トピック
- ポイント2:話の流れ
- ポイント3:目的
- ポイント4:定義
- ポイント5:キーワード
- ポイント6:例 or 詳細な説明
- ポイント7:問題点
- ポイント8:解決策 or 提案
メモをとる大切なポイントは、「1語だけ書く」と「自分だけの記号をもつ」ということです。
全てをメモする必要はありません。なぜなら、メモを取ることに執着してスコアが伸びないというケースが、TOEFL受講者に多いからです。
1語だけ箇条書きでメモを取ることに集中しましょう。また、自分だけの記号を持つとメモの時間が短縮できて便利です。以下が例です。
- 「=」 :refer to, occur
- 「∵」:Because, as a result of, due to, because, owing to
- 「∴」:Therefore
何度も練習を繰り返すうちに、 効果的な記号の使い方に慣れてきます。メモの取り方の練習をしたい人は、以下のリスニングの記事を参照にしてください。
対策5. フィラーを抑える
フィラーとは、会話中に出てくる「あー」や「うー」といった意味のない音声のことを指します。
TOEFLスピーキングの採点は、AIによる自動採点を行い概算スコアを算出した後に担当者がそのスコアをチェックする形でスコアが最終決定します。
つまり、最初のAIによる自動採点で高い評価を出すことが大前提として重要になります。
音声の書き起こしをしたことがある人は分かると思いますが、AIの精度は高く細かい音でもしっかりと書き起こします。しかし、それは先ほど述べた「フィラー」も同様です。
つまり、会話中に「あー」や「えー」が多く入れば入るほど、AIは自動的にその音を書き起こすので文章の意味が不明確になり、自然とスコアが下がります。
意識してすぐにできることではありませんが、知っているか知っていないかでスコアに大きな差がでる対策の一つです。
対策6. 発音対策を
TOEFLスピーキング対策で高得点を狙う人、具体的には24点以上を狙う人は発音矯正を行う必要があります。
4点満点の3点つまり23点までは採点基準の関係で、さほど重要視されていないのが「発音」です。23点までは短文をテンポよくつらねていく事で到達できます。
しかし、そこから先の24点-30点は各タスクで4点を取得する必要がありますので、自然な音が求められます。
先ほどのサンプルで満点を取ろうと思うと 以下のような音声で話す必要があります。
発音に自信がない方で、スピーキングで高得点を狙っている人は、発音矯正のアプリELSAがおすすめです。
まとめ
今回の記事の内容を以下にまとめておきます:
- まずはRLの底力をつけよう
- 短文をテンポよく話す訓練を
- 最後は発音改善を
対策のコツが分かったら、いよいよ練習です。
TOEFLのスピーキング対策は「振り返り」と「改善」が重要です。なぜなら、アウトプットスキルは、実際にアウトプットした内容を元に復習して、ダメだった部分を直していくことしか改善されないからです。
大切なポイントとしては、パッセージや音源をそのまま話すのではなく、メモでとったキーワードを眺めながら4-7語の簡単な文章を作っていくことです。パッセージや音源は、難易度が高すぎるため、話そうと思ってもうまく話せません。
きちんとキーワードのメモを取るためのリスニング力を上げながら、キーワードを眺めてぶつぶつと話す練習をどんどんして下さい!
最後にTOEFL対策で何かお悩みがあれば、以下よりお気軽にご連絡ください。