TOEFLスピーキングの対策と勉強方法を解説

TOEFL iBTスピーキングのコツと勉強方法【Speaking対策】

こんにちは!SOLOのルークです!

今回の記事では「TOEFLスピーキングの対策と勉強方法」を紹介します。

TOEFLスピーキングは難しい . . .そう感じている人は多いのではないでしょうか。

アメリカに10年住んでいるような方でも「スコア20点でした. . .」といったことは珍しくありません。

スピーキングに限っては、全英語資格の中でTOEFLが最高難度だと思います。とはいえ、テストですので攻略方法はあります。一緒に確認していきましょう!

スピーキングの概要

まずは、TOEFLスピーキングの概要を確認します。

項目試験概要
試験時間17分
タスク数4
問題の割合・Independent Task – 1問
・Integrated Task – 3問
タスク内容・タスク1 : 設問に対する回答
・タスク2:学校内での会話に関する質問
・タスク3:レクチャーの内容に関する質問
・タスク4:レクチャーの内容に関する質問
準備時間・タスク1 : 15秒
・タスク2-3:30秒
・タスク4:20秒
回答時間・タスク1 : 45秒
・タスク2-4 : 60秒

TOEFLスピーキングは4つの設問から成り立っています。それぞれの設問を「タスク」と呼びます。

2023年8月に、TOEFLの試験形式が大きく変わりました。ただし、スピーキングセクションだけはそのままです。ちなみに、2019年までは6タスクあり、より大変な試験でした。

TOEFLスピーキングは、パソコンに話しかける試験です。人と会話はしません。

タスク1は、意見の展開で、Independent Taskと呼ばれています。与えられた設問を読み、それに対して自分の意見を述べます

準備時間15秒に対して、回答時間は45秒しかありません。あっという間に終わります。難易度としては最も低くなっています

タスク2-4は、要約問題で、Integrated Taskと呼ばれます。タスク2と3は読み聴きした内容を、タスク4は聴いた内容を1分で要約します。

つまり、タスク2と3はリーディングがありますが、タスク4はリスニングのみだということです。

実際の問題を確認したい人は、こちらの記事をご確認ください

Integrated Taskは、与えられた情報を分かりやすくまとめることが課題です。自分の意見などは必要ありません

タスク1を除いて、TOEFLスピーキングは解答のおよそ7割がリスニングの内容です。リスニング力がない場合は、太刀打ちできないテストになっています!

評価項目

次に、TOEFLスピーキングの評価項目を確認しましょう。評価項目の確認は重要です。

なぜなら、「どうすればスコアが上がるのか」を理解できれば、対策が立てやすくなるからです。

概要設問に対して適切かつ十分な量の回答ができているか
トピックの展開主張とサポートセンテンスの繋がりが明確で適切に構成できているか
流暢さ明確な発音で流暢にスピーチできているか
語彙の運用語彙と文法を効果的かつ適切に使用できているか

評価の「概要」と「トピックの展開」は、言い換えると「問いに答え切れるかどうか」です

読み聞きする内容において全てのポイントをあげられていることが重要です。

「流暢さ」とは、途中で立ち止まることなく、話し切ることができるかです。

注意点としては、流暢さと、早口であることは関係がないということです。早く話せばよいと勘違いしている方と遭遇しますが、全く関係ありません。

そうではなく、意味の切れ目で上手に息継ぎができることの方が重要です。意味が伝わりやすくなるためです。

難しいと感じる理由

TOEFLスピーキングが難しすぎて上手く話せない. . .とおっしゃる人がいます。

TOEFL スピーキングは、タスク1を除いて、話す内容が与えられています。

難しく感じる原因は、読み聴きした内容を、そのまま話そうとしているからだと思います。TOEFLのスピーキングに出題されるトピックについて考えてみましょう。

cognitive dissonance, halo error, coadaptation, avalanche, canyons. . .

そもそものトピック自体が、難しいのです。普通の人は、日常生活で話すことがないトピックばかりですね。

こういった抽象度の高いお題について、英語で説明することが求められています。さらに、リーディングやリスニングの内容も理解がしづらいものになっています。

例を確認してみましょう:

Source amnesia
Source amnesia is a psychological phenomenon in which people can recall factual information, but are not able to recall where, when, or how they acquired that knowledge. This is possibly a malfunctioning of explicit memory, so people are able to recall factual knowledge, but not the episode or context in which that knowledge was gained.

Source amnesiaは、日本語では「出典健忘」と言います。日本語でもわからない人が多いのではないでしょうか。

そういった内容に関して、母語ではない英語で読まされて、書かれている表現をそのまま復唱できますか?よほど上級者でない限り難しいでしょう。

これこそが、TOEFLスピーキングが話しづらく、難しく感じる理由です。

読んだ内容、聴いた内容をそのまま真似しようとすると、ほぼ確実に詰まる様に問題ができているのです

対策と勉強方法

読み聴きの力をつける

まずは、TOEFLスピーキング初級者向けのアドバイスです。具体的には、15点程度を目指す人です。

一番最初に取り組むべきことは、読み聴きの力をつけることです。

残酷ですが、リーディングとリスニングができない人はTOEFLスピーキングでは話すことができません。

読んで聞いた内容を要約するわけですから、当然といえば当然です。

初心者の方の目安としては、英検準1級のリーディングとリスニングセクションで、8-9割の正答率を目指すと良いでしょう。

英検準1級に余裕が感じられるようになって、初めて太刀打ちできる内容になっています。

アウトプット量にこだわる

次に、実際のスピーキング対策としては「話す量にこだわる」というものです。たくさん話せるということは、それ自体が英語力があるということです。

たくさん話すためのポイントの1つ目は、語彙や文法のエラーを恐れないことです。

日本で育ってきた人は、基本的には減点方式の英語教育を受けたかと思います。そのデメリットの部分が、TOEFLスピーキングででてしまうとスコアが出づらいです。

TOEFLでは、たった45秒~60秒で与えられたポイントを全て話す必要があるわけです。

そんな時に、

「あれ、今、 ‘s’ 抜けちゃったかも. . .」

「冠詞は ‘a’であってたのか、’the’かな. . .」

などと考えても、言い直す時間はありません。そもそも、TOEFLは減点方式ではありません

仮に、小さな語彙や文法間違いが各文章に含まれていたとしても、一度話し出したら、ピリオドまで止まらない。ミスを気にせずに文章を言い切ることを、ぜひ意識してみてください!

たくさん話すためのポイントの2つ目は、英語のまま理解するというものです。

日本語で考えてから英語を話すべきか、英語は英語で考えて話すかは、議論が分かれるところです。ことTOEFLスピーキングに関しては、英語のまま処理することが理想です。

というのも、そもそも英語で情報が与えられているためです。

与えられた英語の情報→日本語で処理をする→英語にもどす、といった手順をたどると、処理時間が間に合わなくなりますし、不自然な英語になることが多いです。

これが意味するところは、TOEFLスピーキング内のリーディングやリスニング程度のレベルは、日本語を介さずに理解できるようになる必要があるということです。

メモを取る

ここから先は、中級者のための対策です。具体的には15点を超えて、23点までを目指す人に役立つアドバイスです。

1つ目は、メモを取るというものです。読み聴きした内容を忘れないようにするためです。23点というのは、読み聞きした内容のポイントが、過不足なく全て話せていることが条件になります。

1つでもポイントを逃すと23点はでませんので、自分の記憶に頼るのはオススメしません。では、具体的に何をメモをするのかというと、以下のようなポイントです。

  • トピック
  • 話の流れ
  • 目的
  • 定義
  • キーワード
  • 例 or 詳細な説明
  • 問題点
  • 解決策 or 提案

メモをとるコツとしては、一語だけ書く」というものです。一語以上書いてしまうと、読み聴きの精度が落ち、逆にスコアが下がってしまいます。

箇条書きでメモを取ることに集中しましょう。箇条書きにして、上から順番に話していくと回答がしやすいです。

また、自分だけの記号を持つとメモの時間が短縮できて便利です。例えば、以下の感じです。

  • 「=」 :refer to, occur
  • 「∵」:Because, as a result of, due to, because, owing to
  • 「∴」:Therefore

記号を使うことには、最初は違和感があるかもしれません。ですが、何度も練習を繰り返すうちに、 効果的な記号の使い方に慣れてきます。

短文で話す

2つ目のアドバイスは「短文で話す」というものです。

この記事の冒頭で、読み聴きした内容をそのまま話そうとすると、詰まってしまうと書きました。メモを見ながら、自分で文章を構築することで、それを防ぐことができます。

その際に、短い文章で話すことがポイントです。長い文章を話そうとすると、どうしても語彙や文法のエラーが多くなります。また、音のリズムも崩れやすくなります。

目安としては、4-7語程度の文章を連ねていく感じです。例えば、

  • The lecture described about behaviour chaining.
  • It means breaking down a task.
  • The professor used one example.
  • The example was about how to wash hands.
  • He taught his children washing their hands.

といった感じです。これぐらいならば、あまりエラーをおかさずに、良いテンポで話せるイメージが湧きませんか。

これでも難しい人は、~ is ~から話す練習をスタートしても構いません。慣れてきたら、徐々に副詞や形容詞をかざっていきましょう。

準備時間に何をするか決めておく

意外と迷われる方が多いのが、準備時間の使い方です。

多くの方は、全体の構成と話す流れを確認しているのではないでしょうか。もしくは、タスク1に関しては、必死で主張に対する理由を考えているかもしれません。

私のオススメは「最初の出だし2文を暗唱する」というものです。出だしが好調だと、3文目以降ものってくるものです。

逆に出だしが不調だと、「あ、もう無理だ. . .」と心が折れてしまう試験でもあります。そもそも、準備時間がとても短いのがTOEFLスピーキングなわけです。

たった15秒 – 30秒でいったいどんな優れた解答の構成を考えられるでしょうか。準備時間の使い方は人それぞれですが、もし有効に使えていないのであれば、

「解答の冒頭の準備にフォーカスをする」とてもオススメです!

複文で話す

ここから先は、上級者向けのアドバイスです。スコアレンジでは、23点を超えて、満点を狙いたい人向けの人が読んでください。

先ほど、短い文を話すことでポイントを話しきる、と書きました。

24点以上というのは、いずれかのタスクで満点を出すことを意味します。満点というのは、(ほぼ)完璧な回答が求められているということです。

それは、より良い文で、より英語らしい英語を話す、という意味です。

その第一歩としては、複文で話すことがオススメです。TOEFLスピーキングで好まれる複文の作り方は3つあります。

接続詞、関係詞、仮定法の3つの文法単元を使いこなせるようになることです。基本的な文法単元なので、おそらくこのブログを読んでくれてる人は、理解できているはずです。

ただしこの3つ、使いこなすとなると別次元の難易度です。and, but, so以外の接続詞が使いこなせますか?

関係詞は日本語にない概念です。詰まることなく、瞬時に文を構築できますか。

仮定法を話すということは、架空の話をするということです。アイデアも重要になります。この3つの文法単元を使いこなせるように、意識的に訓練をしてみてください。

発音矯正

同時に、発音矯正を行う必要があります。皆さんは、発音と聞いて何を思い浮かべますか?

TOEFLスピーキングで求められている発音の改善とは、全体のリズムの改善を指します。

より具体的には、ストレスとイントネーションの改善です。ストレスは、日本語では「強勢」と呼ばれます。音の強弱のことです。

英語はすべての単語にストレスがつきます。例えば、

  • PHOtograph
  • phoTOgrapher
  • photoGRAPHIC

品詞が異なる同一の単語でも、ストレスの位置が変わります。各単語のストレスをマスターしているかが、聞き手の理解に大きな影響を与えます。

また、文章レベルでもストレスが存在します。文全体で強調したい特定の場所は強く話し、そうでない場所は弱く話します。

英語っぽい発音とは、すなわち、ストレスがついた話し方とも言えます。

イントネーションとは、音の上がり下がりです。イントネーションがついていない話し方をすると、聞き手にとっては話が非常につまらなく聞こえます

一方で、無理にイントネーションをつけて話すことで、逆に違和感を感じさせることもあります。そういった場合は、逆にスコアを下げてしまいます。

とはいえ、発音の矯正は一般的に思われているよりものすごく時間がかかります

TOEFL学習において最難関の一つです。一度身につけてしまった習慣を変えることは、非常に困難だからです。毎日、数時間を費やすことを前提に、数ヶ月の練習は覚悟しておきましょう。

最後に

今回の記事の内容を以下にまとめておきます:

  1. リーディング力とリスニング力は必要
  2. 目指すスコアによって対策が異なる
  3. まずはポイントを話し切ることに集中しよう

この記事の内容は、下記の動画でも閲覧していただけます。

対策と勉強方法が分かったら、いよいよ練習です。

TOEFLのスピーキング対策は「振り返り」と「改善」が重要です。

なぜなら、アウトプットスキルは、実際にアウトプットした内容を元に復習して、ダメだった部分を直していくことしか改善されないからです。

目安としては、1つの設問を30回は練習してみてください。

それぐらいして、やっと回答の質が上がるのがTOEFLスピーキングです。

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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