こんにちは、SOLOのルークです!
TOEFLを専門的に教えています。
今回の記事では「TOEFL60点のレベル感と必要な勉強法」を紹介します。
TOEFL60点はアメリカの2年制大学、英語圏のファンデーションコースへの進学基準です。また、近年では日本の大学受験でも活用できる例も増加しています!
記事の要約は、下記の動画でも参照していただけます。
それでは、詳しくみていきましょう!
目次:
TOEFL60点のレベル感
まずは、TOEFL60点のレベル感です。
IELTS | TOEFL iBT | TOEIC | 英検 |
9.0 | 116 – | N/A | N/A |
8.0 – 8.5 | 106 – 115 | N/A | N/A |
7.0 – 7.5 | 95 – 105 | 945 – 990 | 1級+ |
6.0 – 6.5 | 72 – 94 | 805 – 940 | 準1級+ – 1級 |
5.0 – 5.5 | 55 – 71 | 605 – 800 | 準1級 |
4.0 – 4.5 | 42 – 54 | 410 – 600 | 2級 |
この表は、弊社の受講生のスコアから作成した表です。ほとんどの方が、TOEFLの学習をされる前に、英検やTOEICを受験されており、スコアを共有して頂いています。
TOEFL60点は、「英検準1級」「TOEIC750点前後」「IELTS5.0-5.5」と同等のレベルです。
TOEFLは、そのテストの難易度が、その他の英語テストよりも高く感じられる方が多く苦戦される傾向にあります。特に、TOEICとの換算は人によって大きく振れます。あくまで参考程度にしてください。
例えば、TOEICで900点がある人でもスピーキングやライティングに苦手意識がある人は、TOEFLは50点ぐらいからスタートすることもあります!
必要な勉強時間
TOEFL60点を取得するために必要な勉強時間の目安は以下の通りです:
- 英検3級:約1,000時間+
- 英検2級:約500時間+
- 英検準1級:約100時間+
英検3級(中学レベル)からですと、1日3時間の勉強を約1年、英検2級(高校レベル)からは約5か月ほど続けると、TOEFL60点に到達可能です。
英検準1級ぐらいの方ですと、1か月ほど集中してスピーキングとライティング対策をすると到達します。
TOEFL60点を目指される方は、スピーキングとライティングを疎かにしないようにしましょう。この2つのセクションは、18点(30点満点)までは比較的スコアが取りやすいため、得点源にすることができます!
60点が必要なケース
TOEFL60点が必要なケースは以下です:
- ケース1:米国のコミュニティカレッジ
- ケース2:ファンデーションコース
- ケース3:アジアの大学入学
TOEFL60点を取得すると、アメリカの2年生のコミュニティカレッジの進学基準を満たすことができます。4年制大学はTOEFL80点以上であることが多いです。
また、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどのファウンデーションコースに入学することも可能です。
ファウンデーションコースとは、大学に進学する前の準備コースに当たります。ファウンデーションコースを終えると9割以上の確率で学部の1年次に正規留学することが可能です。
世界ランキングで上位のシドニー大学などにもTOEFL60点で進学することが可能です。TOEFLでの出願を受け付けていない大学もあるので、ウェブサイトから確認をしましょう!
TOEFL60点の勉強法
TOEFL60点迄の勉強法をみていきましょう。
まずは、理想のスコア配分から確認してみましょう。
- リーディング:11点
- リスニング:14点
- ライティング:18点
- スピーキング:17点
スピーキングとライティング対策を中心にして到達させる戦略です。とにかく早く60点に到達したい人にオススメです。
意外かもしれませんが、スピーキングとライティングは、評価基準の関係から18点程度まではリーディングとリスニングよりも取りやすくなっています。
時間がかかっても最終的に100点などが必要な人は、リーディングとリスニングを伸ばし切ってください。あくまで、60点が目標の人の勉強法になります!
アウトプット量が鍵
SWの勉強のポイントは、アウトプットを量産です。英語の間違いは気にせずに、話し続けること、書けることが大切です。
「なんだ間違ってもいいのか」と言われても、いきなり話すこと書く量を増やすことは難しいです。そこで、「メモを取り、メモを参考に話す、書く」ことがポイントになります。
何をメモするのか?
TOEFLは120点満点中、回答の半分以上の67点分がリスニングが関与しています。具体的には、スピーキングセクションで3題(4題中)、とライティングセクションで1題(2題中)でリスニングが含まれています。
ですので、リスニングのメモをとる練習をします。
メモをとるコツを覚えて、アウトプットにつなげていきます。メモを取るコツとしてとして、記号を使うことを覚えておきましょう。
- 「=」 :refer to, occur
- 「∵」:Because, as a result of, due to, because, owing to
- 「∴」:Therefore
- 「=>」:result in, lead to, contribute to, give rise to, cause
- 「≠」:isn’t, doesn’t, don’t, can’t
- 「+」: many, lots of, a great deal of,
- 「-」 :Little, few, lack ,in short of/ be in shortage of
- 「!」 :Important, interesting
メモ取りは上記のような記号を使うことで、時間を短縮して音源に集中し続けることができますので、是非トライしてみてください!
リーディングの勉強法
リーディングの勉強法をみていきましょう。リーディングは、とにかく単語を強化すること注力します。
TOEFLのリーディングで高得点を取るためには、1文ずつ丁寧に読めることが大切です。TOEFLでは、各文章の意味を問う設問が多いためです。
その基礎になるのが、単語です。リーディングは単語を知っていれば知ってるほど読みやすくなります。単語を突き詰めるだけでも、20点程度まで上げることが可能です。
単語帳を一冊買って覚え切る事も効果がありますし、パッセージで出てくる知らない単語を一つずつ覚えていくことも並行して行えると尚良いです。
勉強法としては、いきなりリーディングパッセージを読むのではなく、ライティングの中のリーディングと、リスニングの講義パートのスクリプトを精読していきます。このレベル感の人にとって、リーディングのパッセージは難しすぎるためです。
60点を目指している人にとっては、TOEFLリーディングは難解すぎて理解が難しく挫折をしてしまいがちです。そのため、少しレベルを下げたところからスタートするのが鍵です!
リスニングの勉強法
次に、リスニングの勉強です。リスニングで14点以上を獲得するためには、全体の流れをきちんと把握することが大切です。
リスニングの勉強は要点理解に努めます。このレベル感の人は、細部を聞き取ることは難しいかと思います。ですから、細部を聞き取るのではなく、トピックの流れを聞き取るという意識を持ってください。
いきなりリスニングセクションの音源で練習をするのではなく、音源が短めのスピーキングとライティングの中のリスニングを活用することから始めましょう。
スピーキングやライティングの音源の流れがつかめるようになってから、より難易度の高いリスニングの音源に移りましょう。
また、きちんとメモを取りながら聞くクセをつけましょう。そして、メモの内容が音源の内容と一致しているか、後からスクリプトと照らし合わせて確認することが大切です。
できれば、音源を聴いた後に、どのようなことについて話していたか自分で口頭要約をしてみましょう。気づいた方もおられるかもしれませんが、要約練習はスピーキングにも大いに役立ちます。
以下がサンプルです。
こちらは私がしたものですので、このようにするのは難しいかと思いますが、自分ができる範囲で頑張ってみましょう。
TOEFLのリスニングは細部が完璧に聞き取れなくても、要点がきちんと理解できるようになれば20点前後は取得できるようになっています。読んだら要約、聴いたら要約を癖付けましょう!
スピーキングの勉強法
次に、スピーキングの対策です。
スピーキングは4つのタスクが各4点満点で採点され、平均値が30点満点に換算されます。平均が2.16点のときにスコアが17点にになります。
具体的には、以下のようなスコア配分になると17点になります。
- タスク1: 2.5点
- タスク2: 2点
- タスク3: 2点
- タスク4: 2点
2点の回答とは、以下のようなものです。
これほど間違いの多い英語で、ダラダラ話していても2点は出ると思うと少し気が楽になりませんか。
15点をとるためには、英語の間違いは気にせずに、時間いっぱい話すことを意識してください。目標としては、1分90字程度です。
スピーキングの勉強法としては、「メモ取り、テンプレ、オンライン英会話」の3つの併用がオススメです。
メモは10語を目安にとってください。メモを眺めながら5語前後の短い文章を構築する練習をします。長い文章を話す必要はありません。
また、このレベル感の人は、文章を話すのに時間がかかると思いますので、時折テンプレートを使用して考える時間を稼ぎます。
以下にTOEFLスピーキングのテンプレートをまとめたので、必要な人は参考にしてください :
- 参照: スピーキングのテンプレート
最後に、オンライン英会話を活用して、話すことに対する抵抗感をなくすことも効果が見込めます。とにかく問いに関係があることを時間いっぱい話せば17点はでますので、自信を持って話そうとする姿勢を身につけるためにもオンライン英会話を有効です。
オンライン英会話をする時は、どれぐらいの量を話せたかに注目してください。学習者の中には、文法や語彙の間違いに注意を払ってしまう人がいますが、60点が目標の場合のスピーキングの戦略においては無視をしてください!
ライティングの勉強法
最後に、ライティングの勉強法です。
ライティングは2つのタスクが各5点満点で採点され(スピーキングは4点満点なのでややこしいですね. . .)、それが30点満点に換算されます。スコア平均が2.75点の場合に、18点になります。
18点を最も取りやすい戦略としては、どちらも3点(20点)を狙うことです。本番では練習のように思うように書けませんので、18点に落ち着くようになります。
そのために、3点とはどのような答案なのかを理解しておく必要があります。
Integratedライティングで3点をとるためには、教授が列挙するリスニングの3つのポイントのうち、最低でも2つはかけていることが必須です。
練習の時からメモをとり、3つのポイントがどれほどまとを得て理解できたかに集中してください。気付いた方もいるかもしれませんが、リーディングやリスニングでの要点理解の練習がここで役立ちます。
Independentライティングは、文字量にこだわることで3点を獲得することができます。論理的に破綻していても、設問に回答しようとしておりタスク1で200字、タスク2で300字以上かけていれば3点はでます。
初級者の方で、どうしても文字量が書けない人などは、まずは10分で100字を書く練習から始めましょう。それができたら20分で200字を、そして最後に30分で300字を目指すと良いです。
また、1文ずつ書きながら「主語、動詞ときたから、目的語…」と文章構造を考えながら書くことも「意識せずに描けるようになる為」には効果的です、是非試してみてください!
まとめ
最後に今回の記事のポイントをまとめておきます:
- TOEFL60点 = 英検準1級レベル
- RLは要点理解にフォーカス
- SWはアウトプットの量が大切
TOEFLを勉強し始めたばかりの初心者の方は、まずは60点を目指されてはいかがでしょうか。
重複しますが、TOEFL60点はスピーキングやライティングにフォーカスをすることで到達しやすいスコアですので、机に向かう暗記学習とは少し変わってきます。
アウトプットを中心にするということで、学習者にとっては楽しく学べるスコア感なのではないでしょうか。
もちろん、今まで通り机に向かってコツコツやっていきたいという方もおられるかと思います。そういった方は、英検を活用するのも一つの手です。
自分のレベルに合った級からスタートし、英検の準1級まで上げていくと良いでしょう。英検の準1級に合格をする頃には、TOEFLも60点 に近づきます。
TOEFL60点は初級から中級の橋渡しになるスコアです。どんな方でも、TOEFL60点は必ず取得できますので諦めないでください!
最後にTOEFL対策でなにかお悩みがあればお気軽にご連絡ください!
LINEで相談する が押せなかったので、こちらで相談させてください。
トフルを勉強するにあたっておすすめの参考書あったら教えて頂きたいです。
宜しくお願いします。
阿部リサさん、ご相談いただきありがとうございます!
「勉強するにあたって」ということは、これからTOEFLの対策を始めるのですね。
仮に80-100点を目指す場合は「TOEFL公式問題集(The Official Guide to the Toefl Test)」がオススメです。しかし、もしTOEFLの問題傾向であったり、どんなレベル感かを知りたいのであれば「超基礎からのTOEFLテスト入門 (TOEFL(R)大戦略)」が良いかもしれませんね。
実際に問題を見てみるのであれば、現在作成中の以下のウェブサイトに情報がまとめてあります:
そこで実際にどんな問題がでるのかを経験してみて、リサさんご自身の現状にあった対策を考えてみてはいかがでしょう?
LINEがクリックできなかったようで失礼しました。また、詳細な情報が必要でしたら以下のURLよりご相談下さい^^
https://line.me/R/ti/p/%40040hojfc