イギリスで正看護師になる方法と年収を解説

こんにちは!SOLOのルークです。

看護師の方に、IELTSやOETを教えています。

この記事では、「イギリスで正看護師になる方法と年収」を紹介します。

この記事が「イギリスで看護師として働きたい方」や「海外移住を視野に入れて人生設計をしている方」の役に立てれば幸いです。

イギリスで正看護師として働くためには、イギリス看護助産協会(以下NMC)が定める基準を満たし、就職先を見つけることで可能です!

イギリスで看護師になる方法

早速結論ですが、既に日本で看護師をしている方が、イギリスで看護師になる方法は以下のステップです:

  • 英語資格を取得
  • NMCに書類提出
  • CBT受験(知識アセスメント)
  • 就職活動、ビザ申請、渡英
  • OSCE受験(技術アセスメント)

簡潔に述べると、3つの試験(英語、CBT、OSCE)に合格し、NMCに証明するという流れです。

それでは、詳しくみていきましょう。

Step1. 英語資格を習得

イギリスで看護師として働く場合、最初の準備として必要になるのが「英語力の証明」です

具体的には、以下のいずれかのテストで、基準スコアを満たす必要があります:

  • 2023年1月13日現在
  • 選択1:
  • IELTS(L7.0, R7.0, W6.5, S7.0)
  • 選択2:
  • OET(L350, R350, W300, S350)

OETとは、医療現場で使用される英語に特化したテストです。看護士の方ですと、背景知識で情報を補完できるというメリットがありますし、現地で働き始めた際にOETのテスト対策がそのまま役立ちます。

IELTSは、アカデミック領域に特化していますが、出題されるトピックは多岐にわたっています。IELTSで対策をすると、日常生活で役立つというメリットがあります。

イギリスは、1回の受験で、上記の基準を満たす必要はありません。2回の受験結果の合計が、上記基準を満たしていれば登録可能です。

その際、両テストにて、IELTSでは各セクション6.5以上(ライティング6.0以上)、OETでは各セクション300以上(ライティング250以上)が必要です。

IELTS vs OET

では、IELTSとOETはどちらが良いのでしょうか?

結論だけを述べると、個人的にはOETがオススメです。

「合格する」という観点においては、どちらも難易度は変わりません。

難易度は変わらないから、どちらでも良いよとなっているわけですね。

とはいえ、OETは「現地の医療現場で働くにあたり、十分な英語力を保持しているか」を測定することを目的に作られています。

ですので、OETで対策をしておくと、渡英してからも大きく役立ちます

また、OET合格後に待ち受けている、CBTやOSCEでも力を発揮してくれます。OETを通して医療英語をたくさん覚えることができるからです。

一方で、OETのデメリットは、教材と教えられる先生がほとんどいないことです。また、OETは専門性が高いテストですので、英語の基礎力がない人にとっては対策が難しいテストです。

対策に自信がない人は、先に英検やIELTSを活用して、英語の基礎固めをするのをオススメします。具体的なスコアとしては、英検準一級に余裕を持って合格できる力、またはIELTS6.0を目指すと良いかと思います。

そこから集中してOETに取り組むと、3ヶ月以内に合格が可能です。

「OETができないと現地で通用しない. . .」こう考えると、看護師の方にとっては英語学習の大きなモチベーションになるのではないでしょうか!

※ IELTSの学習を始めたての人で、途中でテストを変えるのは嫌だという人は、そのままIELTSで対策をしても構いません。あくまで長期的に役立つという観点から、OETを推薦している次第です。

Step2. NMCに書類提出

IELTSかOETが習得できたら、NMCに書類提出をします。

以下が提出する書類の一覧です。

  1. 身分証明書
  2. 卒業証明書
  3. 看護師免許
  4. 健康診断書
  5. 人柄に関する質問に回答
  6. 英語資格

Step3. CBT受験

次にCBTの受験です。CBTは”Computer Based Test”の略です。

CBTは、イギリスで看護師をするために、十分な看護知識があるかを測定するための試験です。基本的に、看護師として既に持っている知識が殆どです。

看護実践の知識についてのコンピューターテストで、多肢選択式(4択)です。約3時間で115問(うち15問は算数)が出題されます。日本でも受験することができます。

CBTの対策ですが、NMCが正式に推薦している参考書は目を通しておきましょう。各章末の問題の数問程度は、実際に本番でも出題されています。

また、私企業”British Medical Journal”による、予想問題集も販売されています。不安な人は、チャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

特に、薬剤に関しては、日本では親しみのないものも結構あるので、上記の参考書できちんと学習しておきましょう。

Step4. 就職活動、ビザ申請

次に、イギリスでの職探しとビザの申請です。

Step5のOSCE受験を終え、先に看護師登録が済ませるこももちろん可能ですが、OSCEに落ちる可能性もあります。

そこでオススメが、CBTに合格して、書類審査を待っている間に、OSCEナースの仕事に応募するというものです。日本にいながら、先に就労ビザを取れるのは大きなメリットです。

フルタイムで働きながら、OSCE対策は大変です。ですが、英国に滞在し、働きながらOSCE対策をすることで、万が一、受験に落ちた時に日本に帰国する必要がありません

注意点としては、どの団体、病院でも就労ビザに申請できるわけではないことです。就労ビザに申請できるスポンサーシップ・ライセンスを持っている病院や企業からオファーをもらう必要があります。

仕事のオファーをもらい、勤務先に就労ビザに必要な、Certificate of Sponsorship(CoS)を発行してもらい、就労ビザの申請をします。

職探しには、1ヶ月から半年程度を見込んでおきましょう。人によって職探しにかかる時間が大きく変わるのは、運とタイミングの要素もあるためです。

多くの日本人看護師は、日本にいながら職探しをしています。面接は、SkypeやZOOMを活用して行います。

具体的な仕事の探し方やビザの申請は、下記のイギリスで看護師をされている方のブログが役立ちます。

Step5. OSCE受験

いよいよ最終試験のOSCEです。

OSCEは、”Objective Structured Clinical Examination”の略で、「オスキー」と読みます。実際に、英語で臨床ができるかを測定する試験です。

OSCEは、渡英して受験する必要があります。3回まで受験をすることが可能です。現在、5つの大学で受験をすることができ、受験料は£794です。

試験内容は、入院〜退院4ステーション、技術4ステーション、価値観・ふるまい・根拠に基づいて業務を行えるか2ステーションの合計10ステーションをこなします。

合格のポイントは、指定時間内に求められていることに全て回答することです。(これは、OETスピーキングと重なりますね!)

制限時間内に全て話せるスピードがどれほどなのかを、練習で意識的に確認をしましょう。

対策としては、YouTubeの活用をオススメします。特に、OSCE対策のスペシャリスト、Gilbert Martisさんのチャンネルを中心に、受験者が様々な有効な情報を共有しています。

OSCEに合格したら、NMC登録費用を払います。その後、登録完了メールと、35日以内にPIN(登録番号)を受け取ります。PINがないとナースとして働けないので、注意をしてください。

看護師の年収

最後に、年収を確認しましょう。

イギリスの正看護師の2023年平均年収は£30,000-£35,000です。2023年9月のレートでは、日本円でおよそ550-640万円です

月給にすると、日本円でおよそ46万-53万円です。

ただし、経験と勤務地によって大きく変わるので注意をしてください。

以下の参照元から、詳しく確認することが可能です。

最後に

今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:

  • 最初の準備は英語資格
  • OETでの対策がオススメ
  • 年収はおよそ550-6406万円

以上が、イギリスで看護師として働く方法と年収まとめでした。

IELTSとOETのどちらで対策をしようか迷っている人は、下記の記事を参照にしてみてください。

弊社では、年間250名ほどの医師と看護師へ英語指導をおこなっています。以下は、一部の受講生の感想です。

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記事を最後までよんでいただき、ありがとうございました。

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