IELTSスピーキングの概要と流れを解説【入室〜退出まで】

初受験でも安心!IELTSスピーキングの流れを質問付きで解説

こんにちは、SOLOのルークです!

オンラインでIELTSを教えています。

今回の記事では「IELTSのスピーキングの概要と流れを解説」します。

試験の流れや、問われる質問の傾向を知っておくことで、緊張することなく本来の実力を出すことができます。これからスピーキング対策をする人の参考になれば幸いです!

それでは詳しくみていきましょう。

IELTSスピーキングの概要と流れ

まずは、IELTSスピーキングの概要です。

パート時間質問数課題内容
パート14 – 5分6 – 12問日常的なトピックに関する質問に回答する
パート21 – 2分1問決められたトピックに関してスピーチを行う
パート34 – 5分4 – 8問パート2に関連した抽象度の高い質問に回答する

IELTSのスピーキングは3つのパートから成り立っています。試験時間は、11-14分となっています。しかし、実際には、パート1の開始前に入室・挨拶・IDチェックなどがあるため、約15分を見込んでおくと良いでしょう。

パート1と3の質問数や面接の時間は、受験者の回答の長さや採点官によって変動します。 パート2は、トピックの書かれているカードを渡され、1分間でスピーチの準備をした後に、1 – 2分間はなし続けます。

IELTSスピーキングでは、自分のことについて話す基礎的な質問から、答えのない質問へと、パートが進むごとに難易度が上がっていきます!

入室〜挨拶&IDチェック

次に、IELTSスピーキングの具体的な試験の流れを確認しましょう。

最初のステップは、入室から挨拶&IDチェックです。IELTSスピーキングではいきなりテストに入るのではなく、ちょっとした挨拶が行われます。具体的には、以下の4つの質問が順番に聴かれます :

  • 問1. Could you tell me your full name, please?
  • 問2. What can I call you?
  • 問3. Could you tell me where you come from?
  • 問4. Could I see your identification, please?

これらの質問は、必ず聞かれるので、あらかじめ回答の表現を覚えておくと良いでしょう。以下のような表現が回答では便利です。上から順に、上記4つの問いに対する回答です :

  • 回答1. Good afternoon [ Examiner’s Name ]. My name is [ Your Full Name ].
  • 回答2. You can call me [ Your Name ].
  • 回答3. I’m from [ Name of the city ].
  • 回答4. Of course. Here it is.

挨拶とIDチェックは、直接スコアには影響ありません。しかし、試験官と受験生のファーストコンタクトの機会なので、ここでの印象がその後の評価全てに影響を与える可能性が高いです。

挨拶の段階では話の展開は気にせずに、質問されたことに対して端的に回答していきましょう!

パート1

ここからが実際の試験です。

IELTSスピーキング「パート1」では、自己紹介や日常会話に関する質問に対して回答します。主に事実の描写なので、自分の意見などは展開する必要ありません。

採点官から質問される内容に関して、どんどん回答していく流れで進みます。以下3つのトピックに関して必ず質問されます :

  • トピック1:学業(仕事)について
  • トピック2:出身地について
  • トピック3:現在の住まいについて

具体的には以下のような質問です :

  • Q1. What are you studying?
  • Q2. Why did you choose to do that type of work (or, that job)?
  • Q3. What’s (the name of) your hometown?
  • Q4. Please describe your hometown a little?
  • Q5. What kind of housing/accommodation do you live in?
  • Q6. Who do you live with?

これらは必ず聴かれる質問ですので、きちんと回答を用意しておきましょう。パート1は質問に対してシンプルな回答を、2-3センテンスで回答するようにしましょう

また、回答する時は単文ではなく、「複文」で回答することが望ましいです。複文は、主部と述部が二つ以上で成る文章です。文法単元では、「関係詞、接続詞、仮定法」などを活用すると、採点基準の 「文法」の観点で高く評価されます。

これら3つのトピック以外には、およそ100のトピックからランダムに質問が出題されます。下記にパート1で出題される質問と回答例を網羅的に紹介しているので、気になる人は見てみてください。

パート2

IELTS スピーキング「パート2」は、スピーチです。

まず、「トピックカード」が手渡されます。その後、トピックカードに書かれているお題に関して、1分間でストーリーを考えて、1-2分間スピーチを行うという流れです。

質問であるトピックカードは、以下のようになっています:

Describe a person (you know), much older than you, who you admire.

You should say:
・who this person is
・how you know this person
・how this person has influenced you
and explain why you admire this person.

回答時間は、1-2分間となっていますが、少なくとも約1分30秒は言葉を詰まらせずにスピーチができることが理想です。トピックカードについてのみ話をしようとすると、30秒ほどしか話せません。

長く話すためには、カードの問いにとらわれず、自分の過去・現状・未来と紐づけてストーリーを話すことがポイントです。例えば、上記の問いに対しては、以下のようなストーリーが作れます :

  • 過去: 昔から父を尊敬している / 過去に〜において影響を受けた
  • 現在: 父とは今〜な関係だ / 父は現在〜のような人だ
  • 将来: 父とは今後、〜のような関係を築きたい

ストーリーで話すことで、様々な時制を使用でき、評価基準の1つである「文法」の項目でアピールをすることも可能です。パート2は、パート1同様に、型に沿ってアウトプット量を増やすことに集中すると良いです。

パート2の終わりには、採点官の頭の中でおおよそのスコアが決まっています。だからこそ、形に沿って対策ができるパート1と2が大切になります!

その他、パート2で出題される可能性がある質問は下記にまとめていますので参照にして下さい :

パート3

最後の、IELTSスピーキングパート3は、意見展開のパートです。

タスク2に関連したトピックについて自分の意見を求められます。タスク1と同様に、採点官からの質問に間髪入れずに答えていく流れで進みます。

タスク2と関連した内容ですので、先ほどの問いですと、”Influence”に関する抽象度の高い質問をされます。例えば、以下のような質問です :

  • Q1. What types of people influence the young in your country?
  • Q2. What type of people, such as parents, teachers, or friends, are best to influence young people’s behavior?
  • Q3. Why it is important for young people to have role models?
  • Q4. What do you think young people will be influenced by the most in the future?

パート3は、抽象度の高い質問に対して、論理的に回答を展開していく必要があるので、1つの質問に対して 3 – 4 センテンスで回答することが理想です。

質問に関して回答をしてから、「理由」「具体例」の順に話を展開していくとちょうど良い長さになります。理由や具体例をどうしても思い浮かばない場合は、「自分はどうなのか(どうだったか)?」と自己体験と紐づけてみて下さい。

パート3で避けたいことは、考えたこともないことを質問されて、何も話せなくなって減点されてしまうことです。下記に過去問を紹介していますので、答えられるか試してみてください!

退出

パート3が終わると、試験官が以下のように述べます。

“That’s the end of Part3, which concludes the speaking portion of IELTS Speaking Test. Have a great rest of your day.”

受験者は、”Thank you.”と述べ、部屋を後にするのみで結構です。

まとめ

今回の記事の内容を以下にまとめます:

  • スピーキングは3つのパートで構成
  • 入室から挨拶の流れも大切
  • パート1から順に対策を

IELTSのスピーキングは、入室から退出まで全体の流れを意識することが大切です。各パートごとに採点をされるのではなく、全体の印象値でスコアが決まるためです。

スピーキングは、パートが進むごとに難易度が上がるので、パート1から順番に対策をすると良いです。何をすればよいか迷っている人は、発音改善からすることをオススメします。広義の意味での「発音」や「流暢さ」が評価の50%を占めるためです。

皆さんが目標スコアに到達できるよう応援しています。記事を読んでくれてありがとうございました。

最後にIELTS対策に関する悩みや相談などあればいつでもご連絡ください!

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