オーストラリアで正看護師になる方法と年収を解説(2024年最新版)

オーストラリアで看護師資格を活用 or 取得して働く方法 【2020年最新情報】

こんにちは!SOLOのルークです。

看護師の方に、IELTSやOETを教えています。

この記事では、「オーストラリアで正看護師として働く方法と年収を解説」の3点を紹介します。

オーストラリアで正看護師として登録、そして働くためには、豪州看護師認定協会(以下AHPRA)が定める基準を満たす必要があります。

看護師登録からの、永住権の申請までが重要になります。このブログでは、永住権申請までも紹介していきます!

それでは、詳しくみていきましょう。

オーストラリアで正看護師になる方法

日本の看護学士を持っている人

オーストラリアで看護師になるためには、2つの方法があります。

日本の看護免許を書き換えるルートと、オーストラリアで1から資格を取り直すというものです。

この記事を読んでいる方のほとんどが、日本の看護免許の書き換えを考えていると思います。その場合は、以下のステップです:

  • 1. 英語資格の取得
  • ※1. outcomes-based assessment(OBA)
    – 知識アセスメント(NCLEX-RN)
    – 技術アセスメント(OSCE)
  • 3. AHPRAに登録
  • 4. 永住権申請
  • 5. 雇用主を見つける
  • 6. 正看護師として就職

オーストラリアでRNになるためには、3つの資格にパスをする必要があります。英語資格、NCLEX、OSCEです。

単純化すると、この3つの試験にパスさえすれば、オーストラリアで正看護師登録ができると考えてください。

順番は問われませんので、どれから先に手をつけても構いません。とはいえ、ほとんどの方が英語資格ないしはNCLEXの学習から始められます。

英語資格から始められる人の理由ですが、英語力を高め学習効率が上がった状態で、NCLEXやOSCEを対策すると、結果的に合格率が大きく上がるという理由が多いです。

NCLEXから始められる人は、シンプルに暗記なので自分で対策がしやすい、というのがあるようです。

NCLEXは、看護の知識を問うテストです。オーストラリア国内外問わず、ピアソンVUEテストセンターにて受験可能です。

OSCEは、技術アセスメントをアデレードの指定施設で受講します。 OSCEの合格率は85.6%ですが、日本人受験者は苦労される傾向があります。

3つの試験をクリアしたら、AHPRAにて正看護師登録を済ませます。そうすることで、永住権の申請が可能です。

永住権の持っていなくても、登録を済ませることで就職活動自体は可能です。しかし、永住権を持っていないと、就職しづらいという実情があります。

特に都会では、永住権持ちの看護師が多いです。ビザを持っていない看護師を雇うメリットはさほどないため、先に永住権の申請をするようにしましょう。

必要な英語資格

RN登録にあたって、最も大きな壁になる英語の資格について詳しく確認をしましょう。

以下の4つの英語資格試験のいずれかで、基準を満たす必要があります。

  • 選択1:OET350点以上(各セクション350以上)
  • 選択2:IELTS7.0以上(各セクション7以上)
  • 選択3:PTE65以上(各セクション65以上)
  • 選択4:TOEFL94以上(R24, L24, W27, S23以上)

OETとは、医療現場で使用される英語に特化したテストです。看護士の方ですと、背景知識で情報を補完できるというメリットがありますし、現地で働き始めた際にOETのテスト対策がそのまま役立ちます。

IELTSは、アカデミック領域に特化しています。出題されるトピックは多岐にわたっています。IELTSで対策をすると、日常生活で役立つというメリットがあります。

PTEも、アカデミック領域に特化していますが、IELTSと比較して抽象的な文章を読み聞きする問題はほとんどありません。一方で、パソコンに向かって、瞬発力をもって正しい音声で発話できる力が必要です。

TOEFLは、出題されるトピックは限定的ですが、一般的に馴染みが無いものが多いです。設問の難易度自体は、この4つのテストの中では、最も難解だと感じる人が多いように思います。

どの英語テストが良いか

結論だけを述べると、IELTSで基礎英語力をつけ、OETで合格を目指すのがオススメです。

前提としてですが、「合格する」という観点においては、どれもさほど難易度は変わりません。(難易度は変わらないから、どれを選択しても良いわけです。)

どのテストも、英検1級より若干難しいレベル感です。

この選択肢の中で、唯一、OETが医療英語に特化をしています。OETは「現地で働くにあたって十分な英語力を保持しているか」を測定することを目的に作られています。

OETの英語ができないと、仕事現場で苦労します。一方で、OETをなんとかパスできる人は、なんとか仕事を英語でも遂行できることの証明になります。

OETの欠点は、教材と教えられる先生がほとんどないことです。また、専門性が高いテストですので、英語の基礎力がない人にとっては対策が難しいテストです。

ですので、先にIELTSを活用して、英語の基礎固めをするのがオススメです。具体的なスコアとしては、IELTS6.0-6.5を目指すと良いかと思います。そこから集中してOETに取り組むと、半年以内に合格が可能です。

これらの基準は、一般的に考えられているよりも相当に難しいです。英語が得意でない人が独学を前提とする場合、少なくとも2年は対策をする心意気で学習計画を立てると良いかと思います。

最終的に、NCLEXやOSCEに合格しないといけないことを踏まえても、同じ医療トピックで相関性の高いOETがオススメです。OETで得た知識を、NCLEXやOSCEで活用することができるためです!

専門卒の人

次に、日本の専門・短大で看護課程を修了している人です。

  • 英語資格の取得
  • オーストラリアの大学に入学(2年)
  • AHPRAに登録
  • New Graduate Program
  • 雇用主を見つける
  • 看護師として就職

日本で専門・短大卒の方は、再度オーストラリアの大学で、看護課程を修了する必要があります。大学への入学基準は、高校の成績(編入の方は短大のGPA)と、英語資格です。

つまり、専門卒の人も、最初の準備は英語資格が必要であるということです。

オーストラリアの大学は3年制です。人によっては、編入の可能性もあります。編入の場合、コンバージョンコースと呼ばれる2年間の過程で、卒業することも可能です。

大学を卒業後は、AHPRAに登録をします。その上で、新卒看護師向けのNew Graduate Programと呼ばれるプログラムに参加し、それから就職という流れになります。

AHPRA認定の大学

現在オーストラリアには全部で43の大学があります。

その中で、AHPRAに認定されていて、看護師資格が取得できる大学は27大学です。

進学を希望する看護学科が、AHPRAに認定されているかどうかに注意をしましょう。入学した大学の看護学科がAHPRAに登録されていなかった場合、オーストラリアで働くことができません。

以下、AHPRAのウェブサイトから、最新情報の確認が可能です。

雇用主の見つけ方

オーストラリアで看護師として働くためには、雇用を約束してくれる雇用主が必要です。

雇用主の見つけ方は3つの方法があります。

  • 1. 求人サイト活用
  • 2. 病院にゲリラメール
  • 3. 実習先にそのまま就職

方法1の「求人サイト活用」が最も一般的な方法です。現在、オーストラリアは看護師不足ですので、求人サイトに多く案件が出ています。私が英語を教えてきた大半の方は、求人サイトから職を得ています。

以下が、豪州で看護師の求人が出ているサイトです。

上3つは、州ごとの医療従事者向けの求人サイトです。下2つは、その他の職種も含むオーストラリア最大級の求人サイトです。

定期的に求人をチェックして、積極的にアプローチをかけましょう。失うものは何もないはずです!

看護師の年収

最後に、年収を確認しましょう。

オーストラリアの正看護師の2022年平均年収は$79,972です。2022年7月のレートで日本円でおよそ750万円です。

これは、月収にするとおよそ6,600AUD(約62万円)です。ここから、所得税をひかれると5,110AUD(約48万円)が月の手取りとなります。

最後に

今回の記事のポイントを以下にまとめておきます:

  • 最初の準備は英語資格
  • OETでの対策がオススメ
  • 年収はおよそ750万円

以上が、オーストラリアで看護師として働く方法と年収まとめでした。

IELTSとOETのどちらで対策をしようか迷っている人は、下記の記事を参照にしてみてください。

弊社では、年間250名ほどの医師と看護師へ英語指導をおこなっています。以下は、一部の受講生の感想です。

SOLOは日本で唯一、IELTSやOETの対策を専門的にできるオンラインスクールです。海外で医師や看護師をされる方の英語サポートを全面的に提供しています。遠慮なくご相談ください!

記事を最後までよんでいただき、ありがとうございました。

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2 Comments
  1. Jiro 1年 ago

    上記に Ahpra に認定されてる大学は11 校とありますが、ACU が3回書いてあります。後 VIC 州の大学が一つもありませんが確か VIC 州全ての大学での看護科も確か認定されてるはずです。

    • Author
      ルーク 1年 ago

      こんにちは。教えていただきありがとうございます!
      早速、修正いたしました:)

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