リーディングの精読力を上げる構文理解の方法と練習問題を紹介

【精読のための構文理解】IELTSリーディングが伸びない人向け

こんにちは!

SOLO IELTS TOEFLルークです!

この記事では、リーディングの精読力を上げる構文理解の方法と練習問題を紹介します

「感覚で文章を読んでしまう人」や「リーディングのスコアがなかなか伸びない人」の参考になれば幸いです。

リーディングは、精読が全てだと言っても過言ではありません。リーディングは、1文ずつきちんと読めると、満点が取れるように問題が作成されているからです!

リーディングの精読と構文理解

1文をきちんと理解する、つまり、精読ができるようになるためには、以下の4点が全て揃っている必要があります。

  • 観点1. 中高英文法の抜け
  • 観点2. 単語力不足
  • 観点3. 背景知識の欠如
  • 観点4. 構文の理解不足

主に、文法と単語がわかるのに問題に正解できない人は、構文の理解不足が原因であることがほとんどです。

具体的には、IELTSリーディング5.5前後、TOEFL15点前後の方などは、きちんと構文が理解できていないことが多いです!

文法と構文の違い

構文は、文法とは違うの?と思った人もいるかもしれません。以下のように、認識すると分かりやすいです。

  • 「文法 = 英語のルール」
  • 「構文 =ルールに沿った文の型」

構文は、英文法を支える決まった型のようなものです。。文の骨格を成すもので、中学校・高校で習った「SVOC」が構文にあたります。

文法を駆使して、文のパターンを解析していくことを「構文をとる」という言い方をします。

構文が理解できるかをチェック

複雑な構文をもつ文章を、理解できているかどうか確認してみましょう。

まずは、以下の文章を黙読してみてください。黙読の時のポイントは、立ち止まらずに最後まで読んだ時に、スッと意味を理解できるかということです:

  • 例題1. In New Zealand, a proposal made by a previous Labour led Government suggests a $50 fine and 27 demerit points for any person using a cell phone whilst driving, although the Ministry of Transport is still preparing a report based on public consultation.

上記の例題は、実際のIELTSのリーディング問題でした

単語が分かるにも関わらず、途中で立ち止まったり、意味が取れなくなった場合は構文がとれていないと思って下さい。

構文の理解のしかた

基本的に、どんな構文にあたっても、構文のとり方の鉄則というものがあります。以下が、構文を取る際の鉄則です。

  • 鉄則1:文章の前からまとまりを理解をする
  • 鉄則2:主語・動詞・目的語を明確にする

もう一つ例題を見てみましょう。

  • 例題2. Together, these properties mean that in the wild, droplets of water on Antarctic penguins’ superhydrophobic feathers bead up on the surface like spheres – formations that, according to the team, could provide geometry that delays ice formation, since heat cannot easily flow out of the water if the droplet only has minimal contact with the surface of the feather.

一見、難しそうです。構文の確認をする前に、まずは分からない単語の意味を正しく理解するところから始めましょう:

  • 1. properties:特性
  • 2. droplets:しずく
  • 3. Antarctic penguins:南極ペンギン
  • 4. superhydrophobic feathers:超疎水性(水を弾く)の羽
  • 5. bead up:ビーズのような塊をつくる
  • 6. geometry:幾何学(図形や空間の性質について研究する数学の分野)
  • 7. sphere:球体
  • 8. formation:形態、形成されたもの

単語の意味を知った状態で、主語・動詞・目的語に着目して意味理解をしてみましょう。

参考までに、先ほどの文章にスラッシュを入れて主語と動詞を赤字にしたものが以下です:

  • Together / these (S)properties (V)mean / that / in the wild, / (S2)droplets of water on Antarctic penguins’ superhydrophobic feathers (V2)bead up /on the surface like spheres /

まずは「- (ダッシュ)」までの主節の意味を正しく理解しましょう。

  • 主節の主語:properties
  • 主節の動詞:mean
  • mean内の主語:droplets
  • mean内の動詞:bead up

上記の4点を日本語に訳すと「(それらの)特性はしずくがビーズの塊のように集まることを意味する」となります。

そのまま続けて、ダッシュ以下の文章も訳していきましょう:

  • – (S)formations that / according to the team, / could (V)provide (O)geometry / that (V2)delays (O2)ice formation,

ダッシュは「つまり」と訳します。前文を受けて、より詳しく説明するのがこの文章の役割です。

  • S:formations
  • V:(could) provide
  • O:geometry
  • V2:delays
  • O2:ince formation

上記の5点を日本語に訳すと「形態は氷の形成を遅らせる幾何学を提供した」となります。

そのまま続けて、「since以下」を訳していきます:

  • since (S)heat cannot easily (V)flow / out of the water / if (S2)the droplet only (V2)has minimal (O2)contact / with the surface of the feather.

sinceは「なぜなら」と理由を表しますね。前置詞としてだけではなく、接続詞として活用されることが多いので必ず覚えておく必要があります。

  • S:heat
  • V:(cannot) flow
  • S2:dtoplet
  • V2:has
  • O2:(minimal) contact

日本語に訳すと「熱は流れ出ない、しずくが最小限の接触ならば」となります。

いかがでしょうか?

細かい部分は訳していませんが、何となく文章で伝えたいことがわかってきますよね。ここまで文章を正しく理解してから音読をすることで、学習効果が高くなるのです!

構文理解の学習方法と練習

リーディングの構文学習方法を確認しましょう。リーディングを解き終わった際に、以下の手順で、構文理解を復習することをお勧めします:

  • 手順1:文章の知らない単語を全て調べる
  • 手順2:文章を黙読する
  • 手順3:意味が正しく理解できなかった文を抜粋する
  • 手順4:抜粋した文章にSVOCをつける
  • 手順5:まとまりごとに前から日本語に訳す

リーディングは、少しでも分からない単語があれば必ず調べる癖をつけましょう。構文が正しく理解できても、単語が分からなければ文章が理解できないからです。

逆に単語を全て調べても文章の意味が分からないというのは、構文が取れていない証拠です。

練習問題

それでは、上記の順に沿って構文理解の練習をしてみましょう:

  • 練習問題. Years of learning research have led to the creation of a highly precise learning theory that can be used to understand and predict how and under what circumstances most any animal will learn, including human beings, and eventually help people figure out how to change their behaviors.

まずは自分でSVOCをつけてみてくださいね。

SVOCをつける時のポイントは「極力少ない単語に絞る」ということです。文章の核となる、本当に重要な要素のみを正しく訳すという習慣が身につきます。

練習問題の解説

以下が、上記の文章にSVOCとスラッシュをつけたものです:

  • (S)Years of learning research/ have (V)led to/ (O)the creation of a highly precise learning theory /

「Lead」の過去分詞形「led」は自動詞で使われてますが、「to」とくっつけることで今回は他動詞として判断しています。

  • (S)[theory] that can be (V)used / (V2)to understand / and (V2)predict / (O2)how (most animal will learn) / and (O2)under what circumstances / most any animal will learn, / including human beings,

「and」が文章中に多用されているので注意しましょう。どの箇所が並列で結ばれているかを意識して読み解きます。

  • and (S)[Years of learning research] eventually (V)help / (O)people (to) (V2)figure out / (O2)how to change their behaviors.

構文が取れたところで、最後は日本語に訳しましょう。

  • 日本語訳. 長年の研究は / 結論づけた / 非常に正確な学習理論の作成を / この作成は / 理解と予測に使用できます / どのような状況下で / ほとんどの動物が学ぶのか / 人間を含めた / 最終的に助ける / 人々が行動をどのように変えるか理解するために

以上が、リーディングの精読力を上げる構文理解の方法と練習問題を紹介でした。

IELTSやTOEFLなどの試験では、構文理解が困難な箇所が、必ず問いに含まれています。スコアが伸び悩んでる人は、今一度、構文理解に注力してください!

次のレッスンでは、速読の方法について学んでいきます。速読は、あくまで精読ができるようになった人が取り組むことです。きちんと読める人が、速く読めるようになると、ものすごいリーディング力を身につけることが可能です。

最後に、IELTS対策で悩んでいることがあれば、お気軽にご連絡くださいね。

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