こんにちは、SOLOのルークです!
TOEFLを専門的に教えています。
今回の記事では「TOEFL105 / 110点のレベル感と勉強法」を紹介します。
この記事を読んでいただいている方のほとんどが、MBA受験生を中心とした、世界のトップ大学を目指されていると思います。TOEFLは、100手前から105点、その先の110点までが最も苦しむところです。
TOEFL110は、全世界全ての大学の英語の入学基準を満たします。TOEFL110を取得すれば、英語が問題で出願できないことはなくなりますし、留学初日からある程度の充実した留学生活を送れるでしょう!
目次:
TOEFL105 / 110点のレベル感
まずは、TOEFL105 / 110点のレベル感です:
IELTS | TOEFL iBT | TOEIC | 英検 |
9.0 | 117 – | N/A | N/A |
8.0 – 8.5 | 106 – 116 | N/A | N/A |
7.0 – 7.5 | 95 – 105 | 945 – 990 | 1級+ |
6.0 – 6.5 | 72 – 94 | 805 – 940 | 準1級 – 1級 |
5.0 – 5.5 | 55 – 71 | 605 – 800 | 2級 – 準1級 |
4.0 – 4.5 | 42 – 54 | 410 – 600 | 2級 |
この表は、弊社が指導してきた受講生のスコアから算出した数値です。ほとんどの方が、TOEFLの学習をされる前に、英検やTOEICを受験されており、スコアを共有して頂いています。
TOEFL105 / 110点は、「英検1級に余裕を持って合格」「TOEICは満点」の可能性が高いレベル感です。つまり、英検とTOEICでは測ることができないレベルとも言えます。
IELTSと比較をされた方が分かりやすいかと思います。スピーキングセクションが大きく違うため一概にはいえませんが、TOEFL105=IELTS7.5、TOEFL110=IELTS8.0ほどと覚えておくと良いでしょう。
換算はあくまで目安程度に考えてください。人によってテストの相性もありますし、セクションの得意、不得意が違うためです!
勉強時間
TOEFL105 / 110点を取得するために必要な勉強時間の目安です:
- 英検準1級:約2500時間
- 英検1級 : 1500時間
- TOEFL100 : 600時間
仮に、英検準1級からTOEFL105 / 110点を目指す場合、1日3時間の勉強を約2年以上は必要になります。英検1級からでも、少なくとも1年以上は覚悟しておくと無難です。
既に、TOEFL100点がある方でも、105点までは半年以上かかる事が大半です。たった5点ですが、100点に到達するまでに苦労した分と同じくらい時間がかかります。
TOEFL110は、105からさらに半年以上はかかるとみておくと良いでしょう。私がみてきた人は、TOEFL100点から110点は1年以上かかる方が大半です!
TOEFLとMBA
次に、TOEFL105 / 110点が必要になることが多いMBAトップスクールのスコアを確認してみましょう。
学校名 | TOEFL | IELTS |
Stanford Graduate School of Business | 100点 | 7.0 |
University of Toronto | 100点 | 6.5 |
NUS | 100点 | 6.5 |
HKUST | 100点 | 7.0 |
Booth | 104点 | 7.0 |
INSEAD | 105点 | 7.0 |
London Business School | 105点 | 7.0 |
Harvard Business School | 109点 | 7.5 |
Kellogg | 109点 | N/A |
University of Cambridge | 110点 | 7.5 |
University of Oxford | 110点 | 7.5 |
The Wharton School | 115点 (平均) | N/A |
トップMBA校のTOEFL最低条件は100点です。TOEFLの出願基準が高いスクールは、ケンブリッジ、オックスフォードの2校の110点ですね。ウォートンは基準は設けられていませんが、合格者平均が115点と驚異的な数値です。
学校によっては、セクション別の制約がついていますので、あらかじめウェブサイトから確認しておきましょう!
TOEFL105 / 110点の勉強法
一般的な日本人が、TOEFL105 / 110点を目指すに当たっては、以下のスコア配分を目指すのがオススメです。
- リーディング:29点
- リスニング:29点
- ライティング:28点
- スピーキング:24点
上記合計は110点になっておりますが、105点を目指す際もスコア配分は同じです。110点を目指して、本番で崩れることを想定して105点を目指します。
リーディング、リスニング、ライティングで満点を狙い、スピーキングをカバーする作戦です。日本で教育を受けた方が目指しやすい内訳です。
つまり、105点と110点の大きな差は本番で崩れない「集中力」「正確性」「精神力」ということになります!
リーディングの勉強法
この記事は、既に100点前後の人を想定して書いています。リーディングはすでに26-28点ぐらいはとれていて、なかなか満点に届かない方かと思います。
そういった方が、リーディングで満点に近づけるためには、TOEFLの学習から一旦離れてください。今まで、TOEFLリーディングの学習ばかりをしていて限定的な知識ばかりがついています。
TOEFLの学習ばかりをしていて取れるスコアは100点までです。それより先は、TOEFL以外から知識、単語、知力の強化をしていくことが大切です。
個人的にオススメなのが、本ベースでは、「A Little History of the World」や「 What on Earth Happened? 」を中心に精読です。この本には、TOEFLに出題されるトピックが凝縮されています。
一方で、オンラインでは、
などを活用して、多読をしていくと良いでしょう。少なくとも1日に4つから5つの記事は読むようにしましょう。
学習のペース感としては、平日はTOEFL以外の学習をし、休日はTOEFL以外の問題を解いてみると良いかと思います!
リスニングの勉強法
リスニングも既に26-28点はとれていて満点に近づけたいという人を想定しています。リーディングと同様に、TOEFLの勉強から離れて多聴トレーニングに移ります。
以下のような、
TOEFLとトピックが似ているユーチューブサイトをみたりすると良いでしょう。もちろん、同様のトピックにおけるポッドキャストなどでも構いません。
できれば、メモを取りながら「詳細」を追うようにしましょう。現状26-28点で、満点が取れないというのは、「どこかで聞き間違いを犯している」「聞いた内容を忘れてしまった」のどちらかです。
メモを取ることによって、記憶のリテンションを上げることができます。音源には集中しながらも、自分だけが理解できるメモの形を目指していくと良いでしょう。
110点を目指すには、余裕を持ってリスニングセクションで満点が取れるほどの力を身に付けたいところです。スピーキングやライティングでも結果的に高いリスニング力が求められるためです!
ライティングの勉強法
ライティングは既に25点(評価4点)の方が、満点30点(評価5点)を目指す方法になります。そのためには、評価4点と5点の差を理解する必要があります。
結論からいうと、4点と5点の差は、表現力にあります。つまり、より高度な英語を表現できますかということになります。
例えば、
- 1. More people are visiting touristic places.
- 2. The number of people visiting touristic places is surging.
2番の英文の方が洗練されていることがわかります。アホらしいと感じるかもしれませんが、およそ300字しかありませんので、1文1文のクオリティに気を使いながら採点官にアピールする必要があります。
表現力というのは、人から教えてもらえるものではありません。日頃の多読と多聴から吸収して高めていきます。つまり、上記にてご紹介したツールを活用する際に「次のライティングで使ってやろう」と思いながら学習を進めてください。
既に25点がとれているのは、そこそこの「構成」でかけているからです。その先の、26点、28点とライティングを上げていくためには採点官に表現力の部分で「Wow」を与える必要があります。
Wow!とは具体的には、Integratedにおいては3つのポイントが、Independentにおいてはアイデアの展開における英文をみた採点官が、「この人は、こんな自然な英語で1文が書けるのか」思えることです!
スピーキングの勉強法
TOEFLスピーキングは、110点が目標であっても、その難易度の高さから24点が現実的な目標になるかと思います。
24点というのは、4つのタスクのうち1つが4点(満点)、残りが3点であることを指します。ここでは、リーディングとリスニングがないIndependentタスクで満点を狙うことを推奨したいと思います。
現状で、20点ぐらいの人は周りから見るとペラペラです。しかし、実際は、
- 聞いた音源をそのまま復唱する
- 各所でテンポが悪い
- ポイントが抜けている
- 表現に誤りがある
- 文法に誤りがある
- イントネーションが不自然
といったような問題が散見されます。こういった問題を1つずつ改善していきます。
仮に、全ての項目が改善でき、テイクワンで回答できたとすると27点+になりますが、それが現実的にいかに難しいかを想像できるかと思います。(スピーキングは24点を狙っていく所以です)
まずは、評価3点(23点)を狙います。3点をとるためには、テンポよく短い文章をつらねていくことがポイントになります。
下記の記事に詳しく紹介していますので、スピーキングで伸び悩んでいる人は参照にしてください。
- 参照: スピーキング対策の詳細
その上で、Independentタスクだけは重点的に練習をして満点を狙いにいくことが、110点をとるためのスピーキング戦略になります。
スピーキングでも、絶対的に自信をもって使える表現を日頃の多読と多聴から蓄えていく事が24点獲得のための遠回りのようで近道です!
まとめ
以上、TOEFL105点と110点のレベル感と勉強法の紹介でした。自分の現状のスコアから、目標までの道筋は何となくわかりましたでしょうか。
TOEFL105点、または110点の代わりにIELTS7.5で出願できる事がほとんどです。極限までTOEFLで追い込んで、「もうだめだ…」という人はIELTSに切り替えることも考えると良いでしょう。
具体的には、最低でも100点手前まではTOEFLで粘ると良いでしょう。100点手前でスコアが全くあがらなくなった人などは、IELTSに切り替える潔さも必要です。
実際に弊社の生徒を見た限りですと、IELTS7.5の方がTOEFL110点よりも早く到達されている方が多いです。
切り替えのポイントは、きちんとTOEFLで後悔が無いまで頑張れたかどうかです。そうでない場合に、IELTSに切り替えたとしても同様に苦しみます。どちらが簡単というわけではなく、相性の問題だからです!
最後に、弊社は海外進学をされる方が必要な、TOEFL対策をオンラインで専門的に教えています。英語対策でお悩みなどありましたら、遠慮なくご連絡下さい!
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。