こんにちは!
今回の記事は「オーストラリアの大学紹介と進学先の選び方を」を紹介します。
「オーストラリアで大学進学を考えている方」や「オーストラリアの世界大学ランキング、特徴、費用、進学方法を知りたい方」などの役に立てば幸いです。
オーストラリアの大学は学校の成績とIELTSなどの英語の資格を提出する事で進学自体は一流校でも可能です。留学生の大学入学のハードルが低いのが特徴です!
それでは詳しく見ていきましょう。
目次:
オーストラリア大学について
オーストラリア大学の概要
まずはオーストラリア大学の基本的な情報を見てみましょう:
学費(年) | 24,000 – 48,000 AUD |
概算総費用(3年) | 130,000 – 205,000 AUD |
期間 | 3年 |
留学生合格率 | 90%以上 |
出願資格 | 直接入学:IELTS 6.0 – 6.5 ディプロマ編入:IELTS 5.5 – 6.0 ファウンデーションコース:IELTS 5.0 – 5.5 |
出願資格 (評定) | 学部:5段階で 3.0 以上 修士:GPA 2.5 以上 |
留学生比率 | 10-40% |
オーストラリアの大学は、医学部や一部学科を除いては3年制が一般的です。日本からは「直接進学・ディプロマ経由の編入・ファウンデーションコース」の3パターン入学する方法があります。
学費はおよそ年間 32,000AUD(約245万円)、生活費は年間でおよそ20,000 AUD(約160万円)がかかると考えておくと良いでしょう。
オーストラリア大学は世界ランキング100位以内に入っている大学が7校もあります。入学の難易度は高くありませんが、質の高い教育を受けることが可能です!
オーストラリア 名門大学8校
次にオーストラリアの大学を世界ランキング順にみていきましょう。大学名をクリックすると各大学の詳細ページに飛びます:
学校名 | 順位 | 有名・特色ある学科 | 奨学金 |
オーストラリア国立大学 | 31位 | 有名: 人類学、地理・地質、哲学、地球海洋 特色: 国際関係学、言語、政治科学、犯罪学、アジアパシフィック | × |
シドニー大学 | 40位 | 有名: スポーツ、獣医科学、医学、法律、看護、土木工学、演劇、建築、教育 特色: 国際関係学、メディアコミュニケーション、ビジュアルアート学科、ソーシャルワーク | × |
メルボルン大学 | 41位 | 有名: 法律、解剖学・生理学、教育、土木工学、会計学、開発研究、医学、人類学 特色: 農業科学 | 20-100%免除 |
UNSW Sydney | 44位 | 有名: 鉱物採掘、土木工学、法律、会計・金融、石油、心理学 特色: 環境建築、都市開発 | × |
クイーンズランド大学 | 46位 | 有名: スポーツ科学、看護、生物、数学とIT 特色: 自然療法、野生生物、農業ビジネス | 最大50% 免除 |
モナッシュ大学 | 55位 | 有名: 鉱物採掘、薬学、教育、看護 特色: 犯罪学、ジャーナリズムなどのメディアコミュニケーション、国際研究、言語学 | × |
西オーストラリア大学 | 92位 | 有名: 生命、環境、林業、海洋、マイニング、土木 特色: 林業、マイニング | 年間5,000-15,000ドル免除 |
アデレード大学 | 106位 | 有名: 歯科、看護・獣医、解剖、鉱物、鉱山工学、土木工学、化学工学 特色: ワイン、農業と森林、地球と海洋科学、環境科学 | 25%免除 |
注意点としては「人文・教育・サイエンス・エンジニアリング学部」は、基本的にどこの大学にも設置されています。上記では、世界ランキングの高い学科を「有名学科」に、その大学独特の学科を「特色学科」に分けました。
日本の大学で、世界ランキング100位以内に入っているのは東京大学(24位)と京都大学(38位)の2校と考えると、オーストラリアは教育に力を入れていることが分かりますね!
オーストラリア 優良大学13校
次にオーストラリアの優良大学を見ていきましょう:
学校名 | 順位 | 有名・特色ある学科 | 奨学金 |
シドニー工科大学 | 133位 | 有名: 看護、スポーツ、情報マネジメント、電子工学 特色: ジャーナリズム・メディアコミュニケーション | 50-100%免除 |
ウーロンゴン大学 | 196位 | 有名: 鉱物採掘、地質学、看護、材料科学、土木工学 特色: マーケティング、公衆衛生 | 30%免除 |
ニューカッスル大学 | 196位 | 有名: 鉱物採掘、看護、土木工学、建築、英文学 特色: コンピューターサイセンス、口腔保健療法、医療放射線 | × |
マッコーリー大学 | 214位 | 有名: 哲学、言語学、考古学、地理、心理学 特色: 宇宙科学、認知科学 | 年間5,000ドル支給 |
カーティン大学 | 217位 | 有名: 鉱物・鉱業、海洋科学、看護、建築、メディアコミュニケーション 特色: スポーツ理学療法、アボリジニ研究、作業療法、デジタル・ビジュアルアート | 最大25%免除 |
クイーンズランド工科大学 (QUT) | 217位 | 有名: コミュニケーション・メディア、看護、土木工学、教育 特色: 起業家育成、電子工学とロボティックス | 最大20%免除 |
ロイヤルメルボルン工科大学 (RMIT) | 223位 | 有名: 芸術、建築、メディア、コミュニケーション 特色: 不動産学 | × |
ディーキン大学 | 275位 | 有名: 初等教育、スポーツ、看護 特色: サイバーセキュリティ、環境科学(野生動物保護)、動物学、スポーツ発展、栄養科学、視覚科学 | 20%-100%免除 |
南オーストラリア大学 | 295位 | 有名: スポーツマネジメント、看護 特色: HR 、イノベーションと起業 、マーケティング 、国際ビジネス言語学 、イラストレーション、アニメーション | 50%免除 |
グリフィス大学 | 303位 | 有名: 接客とレジューマネジメント、看護、スポーツ、舞台芸術 特色: 都市計画、アジア研究、犯罪学、移民法、航空学 | 10%-25%免除 |
タスマニア大学 | 308位 | 有名: 地質学、地球物理学、海洋研究、林業、自然環境 特色: ビジュアルコミュニケーション、美術、家具デザイン | 10%-25%免除 |
スウィンバーン工科大学 | 372位 | 有名: 芸術とデザイン、物理と天文学 特色: フィルム・アニメーション、ロボティクス | 10-25%免除 |
ラ・トローブ大学 | 398位 | 有名: スポーツ、看護 特色: 農業ビジネス、イベントマネジメント、デジタルビジネス、運動科学、栄養 | 15%-25%免除 |
オーストラリア 一般大学15校
最後に一般的なオーストラリアの大学を見ていきましょう:
学校名 | 順位 | 有名・特色ある学科 | 奨学金 |
ボンド大学 | 414位 | 有名: 医学部 特色: 保険数理学、ホテル・観光マネジメント、建築マネジメント、クリエイティブアート | 50%免除 |
フリンダース大学 | 423位 | 有名: 看護、考古学 特色: 考古学、公共政策、英文学、クリエイティブアート、栄養学 | 初年度最大25%免除 |
キャンベラ大学 | 456位 | 有名: スポーツ科学、政治学、教育 特色: リハビリテーション、自然治療、理学療法、放射線科学 | 最大20% 免除 |
ジェームズクック大学 | 462位 | 有名: 環境マネジメント、地球・海洋科学 特色: 自然療法、理学療法、音声言語 | 500-1,000AUD支給 |
ウェスタンシドニー大学 | 474位 | 有名: コミュニケーション・メディア研究、看護、社会、言語学 特色: 翻訳、セラピー、マーケティング | 年間最大15,000 AUD 免除 |
ビクトリア大学 | 551位 | 有名: スポーツサイエンス 特色: 貿易、 ITシステムマネジメント、イベントマネジメント、サプライチェーン | 3,000-6,000 AUD 免除 |
マードック大学 | 571位 | 有名: 国際持続開発、アジア研究、獣医 特色: 環境科学、漁業、再生可能エネルギー | 年間最大20,000 AUD 免除 |
CQUniversity | 591位 | 有名: カイロプラクティック、環境 特色: 航空、自然療法、 口腔衛生学、足病学、理学療法 | 年間最大25% 免除 |
エディスコーワン大学 | 651位 | 有名: サイバーセキュリティ、スポーツ科学、舞台芸術 特色: ゲームとデザイン、依存学、HR、起業とイノベーション | 20%免除 |
チャールズ・ダーウィン大学 | 701位 | 有名: N/A 特色: 先住民研究、緊急災害マネジメント | 25% or 50%免除 |
サザンクイーンズランド大学 | 701位 | 有名: ビジネス 特色: 動物栄養学、農学、ビッグデータ、暗号通貨、データマイニング | 20%免除 |
サザン・クロス大学 | 751位 | 有名: N/A 特色: ホテルビジネス、作業療法、足治療、自然療法、心理科学 | 2学期目8,000ドル免除 |
オーストラリアン・カソリック大学 | 801位 | 有名: スポーツ科学、看護、教育 特色: 神学、哲学、公衆衛生、栄養科学 | 50%免除 |
ニューイングランド大 | 801位 | 有名: 農学、考古学、言語学 特色: イスラム学、平和学、アジア研究 | 28,092AUD (修士のみ) |
サンシャイン・コースト大学 | 801位 | 有名: N/A 特色: HR、マーケティング、マネジメント、UXデザイン | × |
奨学金は、大学から合格通知を貰った後に大学に直接申請をします。申請後に審査を受けて、無事審査に通過した際に奨学金を受け取ることが可能です!
オーストラリア大学 進学方法について
オーストラリア大学 3つの進学方法
オーストラリアの大学に進学する方法は基本的には以下3つです :
- 方法1:直接進学
- 方法2:ディプロマからの編入
- 方法3:ファウンデーションコース経由
直接進学とは、日本で高校を3月に卒業してから7月にオーストラリア大学に進学する方法です。上記で紹介した名門大学では「高校の成績・IELTS(TOEFL)・SAT」の3点を提出する必要があります。それ以外大学では、「成績・IELTS(TOEFL)」の2点のみで進学が基本的に可能です。
ディプロマコースは、日本の短期大学のようなものと考えてください。大学付属のディプロマコースに1年通うことで、2年目から学部編入をすることが可能となります。
ファウンデーションコースとは、いわゆる大学準備コースで半年から1年間通学することで、提携大学に直接進学できるコースです。
ファウンデーションコースを利用すると、SATなどの試験が免除されます。入学基準の英語資格が低いので、英語力が課題になって進学を諦めている人は進路の一つとして考えても良いかと思います!
オーストラリア大学 入学基準
進学方法が分かったところで、各進学方法で求められる英語の入学基準を確認していきましょう:
進学方法 | IELTS | TOEFL | 規程テスト | 評定(GPA) |
学部(直接進学) | 6.0(6.5) | 60 – 80点 | SAT 1100- (ACT 23-) | 3.5以上 |
修士(直接進学) | 6.5 | 79点 以上 | – | 2.5 |
FC(9ヶ月) | 6.0 | – | – | 4以上 |
FC(12ヶ月) | 5.5 | – | – | 3以上 |
FC(15ヶ月) | 5.0 | – | – | 3以上 |
※ FC = Foundation Course(ファウンデーションコース)
あくまで上記は一般的なデータです。大学によっては留学生の直接進学を受付していない大学もあるので、事前に大学の公式サイトで応募要件を確認すると良いでしょう。
ディプロマコースから進学する場合は、「IELTS 5.5(6.0)・評定3.0以上」で進学をする事が基本的に可能です。評定平均は、「高校2年まで・高校3年1学期まで・卒業まで」など大学によって平均の求め方が違うのでこちらも一次情報で最終確認しましょう。
ファウンデーションコースでは、TOEFLを受付しているケースもありますが、オーストアリアでは大多数がIELTSを入学基準に設定しています。
ファウンデーションコースは基本的に学部進学が中心ですが、アデレード大学のように “Pre-Master” と呼ばれる修士の入学準備コースがある場合もあります!
オーストラリア大学 進学先の選び方
進学先を選ぶ4つのポイント
オーストラリアに限らず海外の大学進学をする際に大切にした方が良い4つのポイントは以下です :
- ポイント1:興味のある学科
- ポイント2:有名な学科
- ポイント3:就職のポテンシャル
- ポイント4:自分の好きな土地
まずは自分が興味のある学科と、各大学にある有名な学科を考慮して下さい。ランキングが上位大学の有名学科には世界中から優秀な学生が集まってきます、その中でレベルアップをしましょう。
次に現地就職のポテンシャルから考える方法です。海外大学は安くないので払った学費は英語圏で高収入を得て回収するといった視点です。想像できない人はエンジニアリング、もしくはビジネス専攻が良いでしょう。就労ビザが出やすい学科です。
一方で現在高校生の人にとっては興味があることも少なく、就職のことなんかも考えられないという人が多いと思います。 家と学校の行き来でしか生きていなければ当然でもあります。
個人的には「ただただメルボルンで学生生活を送りたい。」でも十分な理由だと思います。海外留学というのは生活の一部にしか過ぎません。生活を送る場所は当然大切ですよね!
- 参照: 後悔しない海外大学の選び方まとめ
進学先を選ぶ時の注意点
オーストラリアの大学の進学先を選ぶにあたっての注意点が以下2点です :
- 注意点1:卒業までの総費用は賄えるか
- 注意点2:自分で調べたか
大学に入学から卒業まで140,000 – 205,000 AUD (約1,050万 – 1,550万)ほど総費用がかかります。またファウンデーションコースに行く場合は追加で400万円かかります。
途中で学費が払えなくなるということは退学をするということです。なんとかなるという額ではないので入学前にきちんと算段を立てておきましょう。奨学金を考えてる人は下記を参照にしてください :
私は留学エージェントではないので厳しいことを言いますが、自分で調べられない人間が良い大学に入れる可能性はありません。他人に斡旋をされなければ経営がもたない大学が良いはずがないためです。
ここである程度の知識を得たら自分で一次情報を探しに行きましょう。分からなければ大学のAdmission Officeに連絡を取ってみましょう、丁寧に返事が来ますよ!
まとめ
オーストラリアの大学は成績と英語の2点で進学可能
- ポイント1:世界ランキング100位以内にオーストラリアの大学7校がランクイン
- ポイント2:直接進学とファウンデーションコースという2つの方法がある
- ポイント3 : 評定平均3以上、IELTS5.0以上から入学の可能性がある
オーストラリアの大学紹介と進学先の選び方は理解できましたか?
高校の成績とIELTSまたはTOEFLのスコアを用意して、大学ウェブサイトから申し込みをすると、請求書が届いて支払いをすると入学許可書が届きます。
ただウェブサイトが英語で書かれているというだけで、進学プロセス自体は日本の大学に行くよりもシンプルかもしれません。
この記事を読んでくださった皆さんは少なからずオーストラリアの大学進学に興味があるのだと思います。オーストラリアの大学に行くためには人によってはお金を出してくれる人を説得しなければなりません。
「なぜ行きたいか」「 なぜ海外でないと駄目か」「 卒業後はどうなっているか」などを語らなければ納得してくれない親御さんもいるでしょう。海外進学にあたって親はスポンサーですのできちんと考え抜き明確に伝えましょう。
とはいえ、自分が行ったこともない場所に対して想像力を働かせてどのような成長が見込めるかなどは誰にも分かりません。もしかすると最後は自分の可能性と直感を信じる事、信じて貰う事に注力すると良いかもしれませんね。
最後に、IELTSやTOEFLの対策についてご相談があればお気軽にご連絡ください!