こんにちは!
SOLOのルークです!
普段は、海外大学に進学される方に英語を教えています。
今回の記事では「世界の大学ランキング」を紹介します。
尚、この記事は大学の格付機関QS(6月発表)とTIMES(9月発表)のランキングを参考にしています。
QSのランキングは「学界での評判(40%)、論文被引用数/教員数(20%)、学生数/教員数(20%)、ビジネス界での評判(10%)、留学生比率(5%)、外国人教員比率(5%)」の内訳にて評価されています。
Timesのランキングは「教育(40%)、研究(30%)、論文被引用数(30%)、国際性(7.5%)、企業からの収入(2.5%)」の内訳にて評価されています。
一次情報を確認したい方は下記をご参照ください。
それでは、詳しく見ていきましょう。
目次:
全世界の大学ランキング
ランキング1-10位
早速ですが、下記に2024年度の世界大学ランキングのトップ10を確認してみましょう。
各学校名をクリックすると、学校の紹介ページに飛びます。興味がある学校は詳細を確認してください:
- QS(TIMES)大学名(国)
- 1(3)マサチューセッツ工科大学(米)
- 2(5)ケンブリッジ大学(英)
- 3(1)オックスフォード大学(英)
- 4(4)ハーバード大学(米)
- 5(2)スタンフォード大学(米)
- 6(8)インペリアル・カレッジ・ロンドン(英)
- 7(11)チューリッヒ工科大学(瑞)
- 8(19)シンガポール国立大学(新加坡)
- 9(22)UCL(英)
- 10(9)UCバークレー(米)
2024年度の、世界ランキングトップ10校の顔ぶれは少し変わりました。
QSでは、マサチューセッツ工科大学(MIT)は10年以上も世界ランキング1位です。
ケンブリッジ大学とオックスフォード大学は、常に5位以内をキープしています。
10校のうち、アメリカとイギリスから計8校ランクインしています。
シンガポール国立大学(NUS)が、初めてトップ10にアジアからランクインしました。
また、唯一 UCL(QS 9位)では、留学生向けの大学準備コースが設けられています。
とはいえ、シンガポール国立大学とUCLはTIMESでは低めに評価されていますね。
ランキング11-30位
続けて、ランキング 11-30位を確認してみましょう。
- 11(13)シカゴ大学(米)
- 12(16)ペンシルベニア大学(米)
- 13(20)コーネル大学(米)
- 14(37)メルボルン大学(豪)
- 15(7)カリフォルニア工科大学(米)
- 16(10)イェール大学(米)
- 17(14)北京大学(中)
- =17(6)プリンストン大学(米)
- 19(84)UNSW(豪)
- =19(60)シドニー大学(豪)
- 21(21)トロント大学(加)
- 22(30)エディンバラ大学(英)
- 23(17)コロンビア大学(米)
- 24(40)PSL研究大学(仏)
- 25(12)清華大学(中)
- 26(32)南洋理工大学(新加坡)
- 27(35)香港大学(香)
- 28(15)ジョンズ・ホプキンズ大学(米)
- =28(29)東京大学(日)
- 30(18)UCLA(米)
世界ランキング11-30位には様々な国の大学がランクインしています。
最も大きな変化は、オーストラリア勢の躍進です。
QSでは、メルボルン大学(14位)、UNSW(19位)、シドニー大学(19位)と、昨年から順位を15-30位ほど上げました。TIMESでは相変わらず低めの評価ですね. . .
オーストラリアの大学は、ランキングに関係なく、ファンデーションコース(IELTS5.5-6.0)から入学が可能です。
ちなみに、UNSWでは2023年度より日本でもファウンデーションコースを受講が可能です。
これにより、およそ200万円の費用を抑えることが可能です。オーストラリア進学を考えられている人は考慮してみると良いでしょう。
日本からは東京大学(QS28位 / TIMES29位)にランクインしています。
その他のアジアからは、北京大学、清華大学と、南洋理工大学、香港大学の4校がランクインしました。
ランキング31-50位
続けて、31-50位を確認してみましょう。
- 31(49)マギル大学(加)
- 32(51)マンチェスター大学(英)
- 33(23)ミシガン大学(米)
- 34(67)オーストラリア国立大学(豪)
- =34(41)UBC(加)
- 36(33)EPFL(瑞)
- 37(30)ミュンヘン工科大学(独)
- 38(71)パリ工科大学(仏)
- =38(27)ニューヨーク大学(米)
- 40(38)キングスカレッジロンドン(英)
- 41(62)ソウル大学(韓)
- 42(54)モナシュ大学(豪)
- 43(70)クイーンズランド大学(豪)
- 44(=55)浙江大学(中)
- 45(46)ロンドンスクールオブエコノミクス(英)
- 46(55)京都大学(日)
- 47(48)デルフト工科大学(蘭)
- =47(28)ノースウェスタン大学(米)
- =47(53)香港中文大学(香)
- 50(44)復旦大学(中)
世界ランキング31位から50位では、昨年と顔ぶれは大きくは変わりません。
EPFL、ミュンヘン工科大学、パリ工科大学、デルフト工科大学など、ヨーロッパの大学が増えます。
ちなみに、ミュンヘン工科大学は留学生の学費も年間100万円以下と格安です。
また、アジアの上位大学も、41-50位代に集中しています。ソウル大学、浙江大学、京都大学、香港中文大学、復旦大学などです。
イギリスからは、マンチェスター大学、キングスカレッジロンドン、ロンドンスクールオブエコノミクスなどの伝統校が目立ちます。
少し話が脱線しますが、イギリスには「High Potential Individual(HPI)」ビザがあります。
QSやTIMESの、世界大学ランキング50位以内の大学を卒業していれば、2〜3年間イギリスで働けるシステムです。
これは、法人から就労オファーがなくても、自分でイギリスで起業をしても良いビザです。
そういった意味でも、京都大学にはこのまま踏ん張って欲しいところです。
ランキング51-100位
最後に、51-100位を一気に確認してみましょう。
- 51(43)上海交通大学(中)
- 52(24)カーネギーメロン大学(米)
- 53(61)アムステルダム大学(蘭)
- 54(38)ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(独)
- 55(81)ブリストル大学(英)
- 56(83)KAIST(韓)
- 57(26)デューク大学(米)
- 58(52)テキサス大学オースティン(米)
- 59(75)パンテオン・ソルボンヌ大学(仏)
- 60(64)香港科技大学(香)
- 61(45)ルーヴェン・カトリック大学(白)
- 62(34)UCSD(米)
- 63(25)ワシントン大学(米)
- 64(42)イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(米)
- 65(87)香港理工大学(香)
- =65(NA)マラヤ大学(馬)
- 67(NA)ウォーリック大学(英)
- 68(NA)オークランド大学(新)
- 69(NA)國立臺灣大學(台)
- 70(82)香港城市大学(香)
- 71(58)パリ・サクレ大学(仏)
- 72(NA)西オーストラリア大学(豪)
- 73(64)ブラウン大学(米)
- 74(97) スウェーデン王立工科大学(瑞)
- 75(NA)リーズ大学(英)
- 76(87)グラスゴー大学(英)
- =76(76)延世大学校(韓)
- 78(NA)ダラム大学(英)
- 79(NA)高麗大学校(韓)
- 80(NA)大阪大学(日)
- 81(NA)ダブリン大学(愛蘭)
- =81(97)サウサンプトン大学(英)
- 83(NA)ペンシルベニア州立大学(米)
- 84(NA)バーミンガム大学(英)
- 85(NA)ルンド大学(瑞)
- =85(NA)サンパウロ大学(伯)
- 87(95)モスクワ大学(露)
- =87(47)ハイデルベルク大学(独)
- 89(NA)アデレード大学(豪)
- 90(NA)シドニー工科大学(豪)
- 91(NA)東京工業大学(日)
- =91(80)チューリッヒ大学(瑞)
- 93(78)ボストン大学(米)
- 94(NA)メキシコ国立自治大学(墨)
- 95(NA)ブエノスアイレス大学(亜)
- =95(NA)セント・アンドルーズ大学(英)
- 97(36)ジョージア工科大学(米)
- 98(NA)ベルリン自由大学(独)
- 99(86)パデュー大学(米)
- 100(NA)浦項工科大学校(韓)
- =100(NA)ノッティンガム大学(英)
65位以降になると、QSとTIMESで顔ぶれが大きく変わってきます。
新しくランクインした大学には、
ハイデルベルク大学、アデレード大学、メキシコ国立自治大学、ベルリン自由大学、パデュー大学などがあります。
昨年からランキングを落とし、100位圏外になったのは、
東北大学、中国科学技術大学、コペンハーゲン大学、ウィスコンシン大学マディソン校です。
日本からは、大阪大学、東京工業大学の2校がランクインしました。ただし、順位は昨年と比べて大きく下がっています。
まとめ
- トップ10にアジア初NUSが
- 順位11-30位の変動が大きい
- 日本からは4校ランクイン
最後に今回の記事のポイントをまとめておきます:
米英を中心とした世界のトップ10校に変動はさほどありません。
昨年度と比較した国別のランクインの総数では、アジアと米英が微減、ヨーロッパとオセアニアが微増となっています。
特に、オーストラリア勢が11-20位に3校ランクインなど、全体として躍進しています。
日本からは、東京大学、京都大学、東京工業大学、大阪大学、4校がランクインしており、全体的に順位を下げました。
大学の選び方と学費
大雑把ですが、海外大学のオススメの選び方は以下です。
- トップ層は奨学金で英米へ
- 学費重視の人はアジア・欧州
- 上位校に確実に合格したい人はファウンデーションコース
イギリスとアメリカには毎年6,000人ほどが正規留学されますが、返済不要の(給付型)奨学金が与えられるのは約150名ほどです。
基本的に、給付型奨学金は優秀な学生に与えられます。
具体的には、イギリスとアメリカを中心とした世界ランキング30位以内の大学に進学される方です。(もちろん例外はあります。)
奨学金に通る見込みがなく、卒業までの学費が心配な人は、アジア、欧州、またはカナダの一部の大学を目指すと良いです。
参考までに、以下が2024年現在の各国の1年間の学費の水準です。
- アメリカ: 500-870万
- イギリス: 270-600万
- カナダ: 120-470万
- オーストラリア: 335-470万
- ニュージーランド: 290-410万
- シンガポール: 330-410万
- 香港: 270-310万
- マレーシア: 60-150万
- 欧州 : ほぼ無料-200万
アジア、欧州は比較的学費が安くなっていますね。
学費が払えなくなり途中で退学を余儀なくされた人もみたことがありますので、お金の工面はあらかじめきちんとしておきましょう。
最後に、世界ランキング100以内のトップ校に確実に合格したい人向けにオススメなのがファウンデーションコースです。
ファウンデーションコースとは、大学に進学する前の準備コースに当たります。イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの大学はファウンデーションコースからの入学が一般的です。
ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、インペリアルカレッジの3校を除いて、全てファウンデーションコースが用意されています。
ファウンデーションコース経由の合格率は95%を超えます。確実にトップ校に合格したい人は考慮してみてはいかがでしょうか。
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
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